# 課長 島耕作

## 基本情報

- 著者: 弘兼憲史
- 連載: モーニング
- ジャンル: 青年漫画、サラリーマン・ビジネス漫画
- 評価: 8.5/10
- 最終更新日: 2026年08月06日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/7d5d5458-d312-4945-9e5a-484f61d89639

## あらすじ

昭和45年入社のエリート、34歳で宣伝部課長になった島耕作。派閥には入らない一匹狼を通そうとするが、機密漏洩事件やライバル社との宣伝合戦、専務派と社長派の権力争いに巻き込まれていく。後ろ盾のない男が武器にできるのは、土壇場の機転と人との縁だけ。銀座のママや部下の女性たちと関係を重ねる一方、家庭は妻の愛想が尽きて崩れていく。ニューヨーク、ラスベガス、フィリピン。舞台は海を越え、政財界や裏社会にも人脈が伸びる。そして唯一敬う上司を社長の座へ押し上げるために動きだす。高度成長からバブルへ、熱を帯びた日本企業の空気をまるごと詰め込んだサラリーマン群像！

## この漫画を読むのに向いている人

- 高度成長からバブルへ向かう時期の、日本の会社が抱えていた**むき出しの熱気**を味わいたい人
- 組織の派閥に飲み込まれず、自分の筋を通す主人公の**したたかな立ち回り**をじっくり追いたい人
- 会社どうしの駆け引きと、そこで働く人たちの生々しい人間模様を**同じ熱量で楽しみたい**人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 主人公の**女性関係の多さ**が物語の中心近くに居座る展開を、うまく割り切って読み進められない人
- いまの職場の感覚を物差しにすると、**昭和の男性中心の価値観**の描き方に強く引っかかってしまう人
- 実力よりも運と人のつながりで道が開けていく、**出来過ぎた出世話**の運びをどうしても楽しめない人

## 良い所

- 昭和のビジネスマンがどれだけ熱くて、どれだけ苦労していたのか。読んでいるうちに当時の空気まで伝わってきました。**時代背景がそのまま勉強になる**のは、思わぬ収穫でした。
- 大企業の派閥争いの駆け引きがとにかくリアルだ。**どこにも与しない姿勢**と、危機をすり抜ける機転に何度も唸らされた。ビジネスパーソンのバイブルと呼ばれる理由がよくわかる。
- 出世欲でギラギラしているわけでもないのに、人望と運と人脈でピンチを越えていきます。読んでいてスカッとしました。**バブル期の日本企業のエネルギー**を体で感じられる一作です。
- 社内政治のドロドロを扱いながら、重苦しくならずエンタメに変えてしまう手腕がすごい。中沢部長と島の絆が固まっていく流れは熱かったし、**人情味のあるエピソード**に何度も心を動かされた。
- 社内の話だけで終わらないのがいい。アメリカ出張、フィリピンでのトラブルと、話がどんどん大きくなる。**動く経済と人間くさいドラマ**がきれいに噛み合っていて面白い。

## 悪い所

- 妻を蔑ろにするのに、次から次へと美女が現れます。**女性蔑視のセリフ**も多く、時代のせいと言われても素直には飲み込めませんでした。出世する男の生き様として納得しづらいです。
- 仕事ができるわけでもないのに人脈ができて、女性の力で出世していく。大企業にいながら反体制を気取るあたりも含めて、私には**凡庸なサラリーマンのおとぎ話**にしか映らない。
- 重役が揃いも揃って愛人を囲っている。その金はどこから出ているんだと愚痴りたくもなる。**登場人物全般の倫理観の低さ**に、私はどうしてもついていけなかった。
- 家庭の描写がしんどい。妻は愛想を尽かして浮気に走り、娘の親権も取られ、まともに会えもしない。それなのに本人だけ美味しい思いをしている。**家庭を放り出したままの身勝手さ**がどうしても鼻につく。
- 助け舟を出す人物がちょうどいい時に現れ、女性は察したように身を引いてくれる。**出来過ぎた出世の運び**が、私にはどうにも嘘っぽかった。脈絡なく挟まる情事の場面も多く、仕事側の緊張感を削いでしまう。
