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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

LIAR GAME の感想と評価(良いところ、悪いところ)

LIAR GAME

LIAR GAME

著者: 甲斐谷忍

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: ドラマサスペンス心理戦

評価: 9.2/10

あらすじ

人を疑うことを知らない純真な女子大生・神崎直が、100億円をめぐる「ライアーゲーム」に巻き込まれる。甲斐谷忍が描く、天才詐欺師・秋山深一との共闘と、参加者全員が欺き合う心理戦の極限を描いたサスペンス。一手一手の論理が積み重なった末に訪れる「逆転」の瞬間は、漫画でこれほど知的なカタルシスを感じさせてくれる作品が他にあるだろうか。

良い所

  • ゲームのルールを説明されてから「こんな抜け穴があったのか!」という逆転が来るまでの、あの緊張と快感の流れがたまりません。読み始めたら絶対に止まれない、最高の知的スリルです。
  • 秋山というキャラクターが本当に格好良い。圧倒的な知性を持ちながら、なぜ自分にはできない「信じること」を直に見せ続けるのかという動機の揺れが、彼を完璧な人間にしていなくて好きです。
  • 直のキャラクターが最初は少し頼りないと感じていたのですが、読み進めるとちゃんと彼女にしかできない役割があることが分かってきて、その評価逆転も楽しめました。
  • ゲームのギミックを考えた人間への純粋な尊敬があります。「こんな騙し方があるのか」と毎回唸らされて、読み終えた後に思考の余韻が続く、完全に頭を使うタイプの漫画です。
  • 論理の穴が後から発覚する展開が非常に上手い。読者も一緒に考えながら読めますが、たまに自分の考えが先を行って「あ、気づいてしまった」という瞬間があるのもまた気持ちいいです。

悪い所

  • ゲームの仕組みの説明が非常に複雑で、頭が追いつかないと置いていかれてしまいます。疲れている時に読もうとして撃沈した経験が何度かあります。フル回転で読む集中力が必要です。
  • 論理の積み重ねを楽しむ作品なので、一部のゲームの解決策が「こんな都合よくいくの?」と感じてしまうことも。フィクションとして受け入れれば最高ですが、リアリティを求めすぎると引っかかります。
  • 画風がクセがあり、特にキャラクターの顔が独特なので人によっては好みが分かれると思います。物語の面白さに気づくまでに、絵への慣れが必要な作品です。
  • ゲームごとにルールが変わるのは面白い反面、参加者のポジションや状況を把握し直す作業がまとめて来て少し煩雑に感じる場面がありました。一気読みが正義の作品だと思います。
  • 結末に向かうにつれてスケールが大きくなりますが、個人的には初期のシンプルなゲーム対決の頃の方が、緊張感が濃密でより好みでした。後期の展開は少し話が広がりすぎた印象があります。

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