# 逃げるは恥だが役に立つ

## 基本情報

- 著者: 海野つなみ
- 連載: Kiss
- ジャンル: ヒューマンドラマ、社会派、ラブコメ、女性漫画
- 評価: 8.4/10
- 最終更新日: 2026年08月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/7f424677-7fc8-461a-a7a6-d11dd392a5fb

## あらすじ

大学院まで出ながら派遣切りに遭い、無職になった森山みくり。父の紹介で、几帳面な独身会社員・津崎平匡の家事代行を週に一度引き受けることになる。仕事の丁寧さと、踏み込みすぎない距離の取り方。平匡はそこを買い、二人はうまくやっていた。ところが親の引っ越しで住む場所を失いかけたみくりは、「就職としての結婚」を持ちかける。夫は雇用主、妻は従業員。損得ずくで始まったはずの偽装新婚生活なのに、毎週火曜のハグや隠しごとを重ねるうち、気持ちは勝手に動き出す。好きと暮らしはどう折り合うのか。家事の値段も夫婦のかたちも、ぜんぶ話し合いで決めていく新しい結婚！

## この漫画を読むのに向いている人

- 結婚や家事の「あたりまえ」に前から引っかかっていて、**話し合いで夫婦の形を決める**物語を読みたい人
- 甘いだけの恋の話より、**損得から始まった関係が少しずつほどけていく**流れをゆっくり味わいたい人
- 働き方やお金の不安を抱えていて、**暮らしの現実から目をそらさない恋愛**をじっくり読みたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 登場人物が自分の心を理屈で説明する展開が苦手で、**気持ちの勢いで進む恋**を読みたい人
- 主役ふたりだけを追いたくて、**周りの人たちの恋や事情**に話が広がるのを面倒に感じる人
- 結婚や家事の分担をめぐる話し合いが続くと疲れてしまい、**甘い場面だけをゆっくり楽しみたい**人

## 良い所

- 絵柄が合わないという感想も分かる。でも**就職としての結婚**という発想だけで、俺は最後まで付き合う気になった。星のない瞳のみくりが、いじらしくて応援したくなる。
- 不器用にもほどがある平匡さんを、どうしても好きになってしまいます。ようやく想いが通じ合う場面では、こっちまで嬉しくなりました。**自信がないのにプライドは高い**という自己分析が刺さります。
- 夫婦の「なんとなく」を流さずに、ひとつずつ二人で決めていく。**もやもやを対話で片づける**やり方は疲れそうだけど、読み終えた私にはまぶしく見えた。こういう関係、築きたかったな。
- 「運命の相手に“する”の」というひとことで、頭のなかがひっくり返りました。出会いを待つのではなく、**自分の意思で関係を育てる**という考え方です。恋も仕事も同じだと言われて納得しました。
- 新婚っぽさを出そうと毎週ハグを始めるくだりでは、笑いながらも胸がざわつきました。**照れと打算がまざる距離感**の描き方がうまいんです。甘さと笑いの塩梅がちょうどよくて、読後もすっきりしました。

## 悪い所

- みくりの理屈っぽさが、私にはどうにも引っかかりました。思いつきで動いては、人の心に踏み込んでしまいます。**善意のつもりのお節介**が続くところで、何度か読む手が重くなりました。
- 漫画版の主役ふたりは、正直かなり面倒くさい。**理屈で気持ちを説明しすぎる**せいで、恋の熱がなかなか伝わってこなかった。後輩とその相手のやりとりの方が、俺には読みごたえがあった。
- 家事が無償になるのを嫌がる場面には、さすがに首をかしげました。**自分の取り分ばかり数える**ように見えて、二人の家計という話になりません。ここで気持ちが離れる人もいると思います。
- 後半になるほど、主役ふたりの恋より周りの話に持っていかれた気がします。**祝ってもらえないまま進む結婚**の寂しさも残りました。二人の続きをもっと読みたかった、というのが正直なところ。
- すれ違いが長くて、途中からもやもやが溜まりました。**愛情の搾取だと言い合う**やりとりも、生活の話としては不毛に思えます。恋の勢いを期待して開くと、肩透かしを食らうかもしれません。
