# あめつちだれかれそこかしこ

## 基本情報

- 著者: 青桐ナツ
- 連載: 月刊コミックアヴァルス
- ジャンル: ファンタジー、ヒューマンドラマ、日常
- 評価: 8.2/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年10月31日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/8224f8d0-3ab3-4463-ac6a-a4cf4dd2a124

## あらすじ

両親を早くに亡くし、身寄りはないと思っていた高校生・青司。会ったこともない祖父が遺した煤けた平屋に移り住むと、家にはヒゲ面で冴えない中年姿の年神と、三白眼でわがままな子どもの姿をした納戸神が居着いていた。勝手に食べ物をつまみ、テレビを見る神様たちにうんざりしながらも、掃除や食事を共にするうち、青司は少しずつ彼らを受け入れていく。大らかな同級生の酒井との付き合いに加え、近所の稲荷の神や烏天狗など祖父を知る者たちも次々と訪ねてきて、静かな一人暮らしはにぎやかになるばかり。やがて知らなかった祖父の顔や、両親が家を出たわけも見えてくる。人に甘えるのが苦手な少年と、不器用なお節介を焼く神様が、ゆっくり家族になっていく古民家の日常奇譚！

## この漫画を読むのに向いている人

- 古い家で営まれる**神様や妖怪とのゆるい同居暮らし**を、ほのぼのとした日常ものとして味わいたい人
- 感情を表に出さない人物たちから**少しずつにじみ出る気持ち**に、笑ったりしんみりしたりしたい人
- 神様や妖を前にしても動じない、**クールでちょっと毒舌な主人公**と、とぼけた神様のやり取りを楽しみたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 日常の積み重ねより、**派手な事件や大きな波乱**が次々に起こる、引きの強い物語を読みたい人
- 主人公の**キツい物言いやとげのある突っ込み**が繰り返されると、引っかかって楽しめなくなる人
- 家に住み着く神様が勝手気ままにふるまう姿を、**ただの厄介な居候**と感じてしまいそうな人

## 良い所

- **掃除で家をきれいにしておくと神様が住みやすくなり、悪いものは居づらくなる**という考え方に、すごく納得しました。読み終えると、家を大事にして神棚も見直そうという気持ちになる優しい作品です。
- 現代っ子の主人公と神様たちの距離感や、**神を敬うことと現実的に生きることの折り合いのつけ方**が妙にリアル。とぼけた年神様がふと見せる超然とした顔も、まさに「お隣の神さん」という感じで好きだ。
- 主人公も神様たちも心の内をあまり語らず、表情にも出さない。それなのに**抑えた描写から感情が少しずつ流れ込んでくる**のがホントにうまい。しっかり泣かされたし、しっかり笑わされもした。
- **神様や妖を前にしてもクールな主人公**が面白いです。たいていのファンタジーものだと、戸惑いながらも好意的に受け入れる展開になりがちですよね。そこへいくと、この男の子の反応はかなり違います。
- 神様や物の怪のゆったりした時間の感覚と、人間のせわしない時間の感覚が交わっていく。最初はギスギスしていた関係が、**種族の違いを越えてゆっくり家族になっていく**流れがいいなあと思う。

## 悪い所

- はっきり言ってしまえば**地味めな漫画で、突き抜けた面白さはない**。ただ、読む回数を重ねるごとに噛みごたえが出てきて、この作品ならではのうまみがじんわり伝わってくる。
- ほのぼのとした日常感は実にいい。いいのだけれど、その反面どこか物足りなさも残る。いろいろありそうな気配を出しつつ、きちんとまとめて終わるので、**もう一段上の波乱がほしくなる**。
- 作品は好きなのですが、主人公の**キャラが安定せず、突っ込みを不快に感じる場面**がたびたびあります。キツい物言いそのものは構わないものの、その言い方が彼には似合っていないように思えてしまいます。
- 遺産でもらった一軒家に神様らしきものが住み着いていて、食べ物は食べるしテレビを見て電気も使う。そのうえ**神様なのにおばけの侵入を許す**のだから、ただの厄介者じゃないですか。
- **絵柄もストーリーも無難**で、よく言えば落ち着いた作品。古い家を相続した男の子が、その家の守り神や妖怪たちとなんとかやっていく話なので、この先どう転がるかに期待をかけたい。
