# 極道めし

## 基本情報

- 著者: 土山しげる
- 連載: 漫画アクション
- ジャンル: 刑務所、ヒューマンドラマ、コメディ、グルメ
- 評価: 7.8/10
- 最終更新日: 2026年06月17日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/82840b8d-92a8-4985-bcd4-74418f6dd8e3

## あらすじ

浪速南刑務所の雑居房、204号室。正月を控えたこの部屋では、年末恒例の「おせち争奪戦」がはじまる。各自が人生でいちばん旨いと感じた食い物の思い出を語り、聞き手の喉をもっとも鳴らせた者が勝ち。勝者は他の全員のおせちから、好きな具を一つずつもらえるという獄中ゲームだ。出てくる料理は、どて焼きや立ち食いそば、卵かけご飯といった誰もが食べたことのある庶民メシばかり。バトルの舞台は204号房から隣の307号房、317号房へと広がっていく。なにも食べずに「あの味」を語り合う受刑者たち。かたくなだった男たちの心が少しずつほどけ、更生への一歩を踏み出していく、刑務所めしバトル！

## 良い所

- 獄中で受刑者たちが過去に食べた旨い飯を本気で語り合う、という設定が**斬新**でした。グルメ漫画の名手だけあって料理の描写は文句なし。庶民メシのお供にちょうどいい一作です
- ただ旨いものの話をすれば勝てるわけじゃなく、**みんなに伝わるかの戦略**が問われるのが面白い。語られる飯もストーリーも幅広くて、刑務所漫画としてもしっかり読ませてくれました
- 有名なカップ麺の話まで出てくるほど身近な料理ばかり。限られた物しか食べられない囚人を通して、普段なにげなく口にしている**ありきたりな食事の良さ**に気づかされます。一話が短く感じるほど読みやすい
- 特別な食材も調理法も出てこない。誰もが食べたことのあるメニューを、食べずに思い出として語り合う設定が見事です。喉を鳴らすと負けなのに、**読むこっちの喉が鳴る**のがたまりません
- 料理の絵がとにかく旨そうで、がっついた食べ方が食欲をそそります。マカロニサラダの食べ方、自分も同じことやってたなと**思わず笑って**しまいました。制限だらけの設定でよくここまで面白くできるなと毎回感心します

## 悪い所

- 絵柄がとにかく濃くて、続けて読むと少し**胸焼け**してきました。扱われる料理はオムライスや卵かけご飯と素朴なものが多いだけに、絵の暑苦しさとのギャップが少し惜しいです
- 受刑者が旨かったものを話してるだけで、いわゆる**「臭い飯」**はほとんど出てこない。個人的にはそっちのリアルな獄中食のほうが需要あると思うんだけどなあ、と感じました
- グルメ漫画としては正直**微妙**かな、というのが本音です。ただ知らなかった刑務所の事情を知れるのは面白く、おせちがそんなに豪華なのかと思わずぐぐってしまいました
- 食事の話よりも、登場人物が**非行に走るきっかけ**のほうが印象に残ってしまい、読んでいてやるせない気分になりました。重さを引きずる回がちらほらあります
- 白黒で精密に描こうとするほど、その絵がどこか**グロテスク**に見えてくる。色味の少ない食事は思いのほか食欲をそそらず、ここ何巻かなんだかなぁと思いながら読んでいました
