# ハピネス

## 基本情報

- 著者: 押見修造
- 連載: 別冊少年マガジン
- ジャンル: 青年漫画、ホラー、サスペンス、ダークファンタジー
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月02日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/84392bbc-9968-4627-9b2c-681d77e08293

## あらすじ

パシリにされても言い返せない高校生の毎日は、ある夜に見知らぬ少女から首筋を噛まれた瞬間に崩れていく。血に惹かれる体を持て余しながら、彼はいじめっ子を殴り、不良に立ち向かい、やがて友達を得る。だがその友人も血を吸われ、狂った先で自分の母を手にかけてしまう。血を求める体と、人でいたい心。そのあいだで誰もが引き裂かれていく。それでも普通の幸せに手を伸ばす者がいて、人であることを手放す者がいる。台詞の少ない絵が、歪んだ視界も、笑いながら泣いているような顔も、まるごと押しつけてくる。終わらない生を背負わされた少年が最後に立つ場所を見届けたとき、胸に残るのは長すぎる孤独！

## この漫画を読むのに向いている人

- 台詞がほとんどないコマでも、**絵の空気だけで登場人物の心の揺れを読み取る**時間を楽しめる人
- 読み終えても気持ちが晴れないのを分かったうえで、**死ねないまま取り残される孤独**まで見届けたい人
- 笑いながら泣いているような顔まで描き分ける絵に惹かれ、**登場人物一人ひとりの結末**をしっかり受け止めたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 台詞が少ないぶん話がなかなか動かないので、**さくさく進むテンポの良さ**を漫画にいちばん求める人
- 物語の終盤では**陰湿な暴力や性的な描写**が長く続くため、そうした場面を読むのがつらいと感じる人
- 格好いい主人公が敵をなぎ倒す爽快感や、**きれいに片づく結末の気持ちよさ**を漫画に求める人

## 良い所

- 途中まではよくある吸血鬼ものだと思っていました。でも主人公が自ら牙を受け入れてからの**気の遠くなるほど長い孤独**、あれを読むために全部あったんだと納得しています。最後まで読んでほしい作品です。
- 台詞が驚くほど少ないのに、迷いも痛みも全部伝わってくる。血を欲しがる体と人でいたい気持ちのあいだで揺れる姿が、**歪んだ視界の描き方**だけで押し寄せてくる。絵だけで語りきる漫画だと思う。
- 設定はありがちな吸血鬼ものなのに、背景がひたすら切ない。笑っているのに泣いてるみたいな顔、怒りながら悲しんでいる顔、**表情の描き分け**だけで胸が締めつけられる。絵を眺めるだけで泣ける。
- 途中で投げ出しかけたけど、戻ってラストまで読んで正解でした。愛した相手との別れ、死ねない苦しさ、きれいに終わった友人。**登場人物全員の感情が流れ込んでくる**ような読み心地は、そうそうないです。
- なんの力もない普通の人が、無我夢中で助けに来てくれる。その場面がずっと忘れられません。同じ速さで歩けなくても、誰かのヒーローにはなれる。**過去の呪縛から解かれていく彼女**の歩みに救われました。

## 悪い所

- 絵で見せる作りだから、台詞で進む漫画に比べて話がなかなか動きません。この先どうなるのかと引っぱられるほど、**進みの遅さ**が引っかかってきます。続きを買うかどうか、正直かなり迷いました。
- 終盤の宗教施設のくだりが長い。少年誌でここまでやるのかという**陰湿なエログロ**が延々と続き、読んでいて気持ちが参った。ヒロインの一人がただ痛めつけられるだけの場面が、とにかくつらい。
- 同じ吸血鬼ものでも、格好いい主人公も泣かせる話も出てきません。恋愛でもバトルでもなく、主人公は途中から姿を消してしまいます。**中途半端なエロとバイオレンス**だけが残って、後味は良くなかったです。
- 終わりのない話をたたむには、こうするしかなかったのかもしれない。それでも**主人公の筋が未消化**なまま置かれた感じは残る。群像劇に広げた末、内面のイメージ映像で決着がついたのが引っかかる。
- 読むほどに**救いのない展開**が積み重なっていきます。変わり果てた友人をかくまい、力を尽くしてくれた相手の血まで吸ってしまいます。良い人ほど報われない流れが続き、途中で胸が悪くなってきました。
