# 秘密 －トップ・シークレット－

## 基本情報

- 著者: 清水玲子
- 連載: MELODY
- ジャンル: 警察漫画、SFサスペンス、クライム・ミステリー
- 評価: 8.7/10
- 最終更新日: 2026年08月10日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/8cffe4cc-3c3a-45a8-a6ce-1d28f4d1f6d1

## あらすじ

2060年代、死んだ人の脳に残る記憶を映像として引き出す捜査が現実のものになった。警察庁の小さな研究室に集められた捜査官たちは、誰にも見せたくなかったはずの最期の光景を覗き込み、迷宮入りの事件を解いていく。だが他人の心の奥底を暴く行いは、見る側の正気も少しずつ削っていく。かつて仲間を失った室長と、新しく配属された実直な部下。ふたりは猟奇的な殺人から国家を巻き込む陰謀まで、人の悪意が渦を巻く現場へ踏み込んでいく。美しい絵で描かれるからこそ、残酷さも痛みも胸に刺さって離れない。死者が最後まで隠しておきたかった、たったひとつの秘密！

## この漫画を読むのに向いている人

- **死んだ人の記憶をたどる捜査**という発想に惹かれ、緻密な謎解きを腰を据えて追いたい人
- 美しい絵と重い題材の落差ごと味わいたくて、**上司と部下の濃い信頼関係**に胸を熱くしたい人
- 事件の裏にある**人の弱さや孤独**まで描いた物語を、読み終えたあともじっくり噛みしめていたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 殺しの場面や**むごたらしい描写**が続くのがつらくて、明るく軽い読み心地を求めている人
- 登場人物どうしの**入り組んだ好意や情の絡み**を避けて、謎解きだけをすっきり味わいたい人
- 一つひとつの事件に救いのある結末を望んでいて、**読み終えたあとの重さ**を引きずりたくない人

## 良い所

- 絵の美しさと事件の重さの落差に、私は最初のページから飲み込まれました。人がここまで醜くなれるのかと思いながら、室長と部下の**濃密な信頼と葛藤**からも目が離せません。
- 謎解きの組み立てが緻密で、死んだ人の頭の中を見ていいのかという**割り切れなさ**まで丁寧に描かれている。犯人の身勝手さの奥にある人の業が生々しく、何度でも読み返してしまう。
- 上司としての当たりはきついのに、いざとなれば身体を張って部下を守ります。この**怖いのについていきたくなる上司像**にやられました。厳しさの裏にある責任感が、読むほど効いてきます。
- 死んだ人の記憶を映像で見るという発想がまず面白い。一人ひとりの心の揺れも細かく描かれていて、**互いを気にかけあう相棒同士**のやり取りに胸が熱くなった。
- 毎回の事件で明かされる**その人だけの隠しごと**が、どれも切なくて考えさせられる。愛や孤独、わずかな救いまで描き切っていて、犯罪ものとしても人の物語としても最上位だと思う。

## 悪い所

- 話も絵も文句なしなのに、事件の中身がえぐくて、読むたびに**気持ちを削られる感じ**が残ります。むごい場面が苦手な人や、心が弱っているときに手を出すのはおすすめしません。
- 好意の向きが入り組んでいて、**じっとりした人間模様**が鼻についた。謎解きだけをすっきり味わいたい自分には、この濃さがどうしても邪魔に感じられた。
- とにかく暗くて重い。殺される瞬間の怖さや犯人の身勝手な悪意をそのまま見せられるので、読み終わったあとに**嫌な気持ち**だけが残る回も少なくない。もう少し救いがほしかった。
- 終わりに近づくほど話が大きくなり、政治の駆け引きや組織の存続へ軸が移っていきます。初期の**一話ごとに謎が解けていく手ごたえ**が薄れたのは寂しかったです。
- 主人公の過去の引っ張り方が長く、もやもやを抱えたまま読み進めた。互いを思うほどすれ違ってしまう二人の距離感も、**歯がゆさ**が先に立って落ち着かない場面がある。
