レビュー著者: 漫画よしあし
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ハチワンダイバー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 将棋を題材にしながら、「精神の限界を超えて盤上の深淵に潜る」という命懸けのバトル描写が凄まじく、読んでいるこちらまで呼吸を忘れるほどの圧倒的な熱量に、魂が震えっぱなしでした!
- 柴田ヨクサル先生にしか描けない、「限界を突破した瞬間の、キャラクターたちの奇怪で力強い表情」が最高です!一手指すごとに世界が崩壊するような迫力は、他のどの将棋漫画にもありません。
- 主人公の菅田が、どん底から這い上がり、アキバの受け師や仲間たちと共に巨大な悪に立ち向かうストーリーが非常に熱い。ただの将棋漫画ではなく、少年漫画としての王道の感動が詰まっています。
- 「二こ神」や「谷生」といった、常軌を逸した強さと哲学を持つライバルたちの存在感が圧倒的です。彼らの語る将棋観や人生観には、狂気の中に一筋の真理を感じさせる、不思議な説得力がありました。
- 全35巻、最後の一局に辿り着いた時のカタルシスと、清々しい読後感は、長年のファンとして言葉にならない喜びでした。将棋というゲームの無限の可能性と、人間の意志の強さを教えてくれる傑作です!
悪い所
- 柴田先生の「勢いと熱量で押し切る独特の画風」が、あまりに個性的でパワフルすぎるため、端正な絵柄や静かな対局描写を好む将棋ファンには、少し画面がうるさすぎると感じられてしまうかもしれません。
- 物語の後半、将棋の勝負を超えて「物理的な破壊」や「超常現象」に近い描写が増えていくため、初期の地に足の着いた真剣師同士のヒリヒリした駆け引きが好きだった自分には、少し戸惑いを感じる回がありました。
- 「受け師」というヒロインのキャラクター付け(メイド服、巨乳など)が、かなり露骨なオタク文化への迎合に見えてしまい、真面目な将棋漫画として評価したい時に、少しノイズに感じてしまう時期がありました。
- 対局の解説が、将棋初心者の自分には少し難解すぎて、「なぜこの一手が凄いのか」を感覚でしか理解できない場面がありました。雰囲気が最高なので読めてしまいますが、もう少し丁寧な解説があれば。
- 登場人物たちのテンションが常にMAXなので、リラックスして読みたい時に開くと、あまりの圧に知恵熱が出そうになります(笑)。読む側のエネルギーも相当に消費する、体育会系な漫画です。





