# 白竜HADOU

## 基本情報

- 著者: 渡辺みちお、天王寺大
- 連載: 週刊漫画ゴラク
- ジャンル: 青年漫画、ヤクザ、サスペンス
- 評価: 8.3/10
- 最終更新日: 2026年08月05日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/922bb857-4448-441a-adc5-3927e783f8d9

## あらすじ

東京の食を支えてきた市場が、まるごと別の土地へ移される。莫大な移転利権と土壌汚染がからみ合う闇に、黒須組若頭・白竜が新しいシノギの臭いを嗅ぎつけた。「この一件、私が仕切らせて頂きます」。その一言から、新聞の一面と裏社会が地続きになっていく。舞台は電機メーカーの技術者引き抜き、新幹線事業に潜む思惑、古都の権力者たち、製薬と政治がからむワクチン開発へと移り変わる。相手取るのは大企業の重役や政治家ばかり。それでも白竜は力ずくで押さない。欲と弱みを読み切り、情報と仕掛けだけで巨大な利権を手繰り寄せる。報道の裏側をのぞき込むような、ひりつく知略の劇画！

## この漫画を読むのに向いている人

- 経済事件や政治スキャンダルの報道を追いながら、その裏で何が動いていたのかを**物語として読み解きたい**人
- 腕っぷしの見せ合いより頭脳戦が好きで、相手の欲や弱みを読み切って追い込む**理詰めの駆け引き**にしびれる人
- 一話ごとに舞台も題材も入れ替わる**社会派の連作サスペンス**を、腰を据えて長く追いかけたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 実在の企業や政治家を思わせる描写が続くため、**現実への当てこすり**を物語に持ち込まれるのが苦手な人
- 利権や株、金の流れをめぐる**説明の多い駆け引き**が中心なので、細かい理屈を追うのを面倒に感じる人
- 主人公が裏社会の人間である以上、**法の外側で話がまとまる展開**にどうしても抵抗が残る人

## 良い所

- 現実に起きた事件をここまで早く物語へ落とし込むのかと驚いた。ニュースで追っていた話の裏側をのぞいている気分になり、**題材の拾い方と組み立ての速さ**に毎回うなってしまう。
- 力ずくで殴り込むのではなく、相手の欲を読んで罠を張っていくやり方が好きです。技術者の引き抜きを仕切る展開などは代理人の仕事に近く、**先を読んで仕掛ける手つき**にわくわくしました。
- 原発の誘致に反対する人たちを昔どう黙らせたのか、そんな過去が今のシノギにつながっていく。**裏社会と社会問題が交わる場所**の描き方が面白くて、電力会社を相手にどう仕切るのかと前のめりになる。
- 舞台もテーマも毎回がらりと変わるので飽きがこない。相手の弱みを握ってじわじわ追い込み、あの決め台詞が出る瞬間の**理詰めで攻めきる爽快さ**がたまらなかった。
- どこまでが取材でどこからが作り話なのか、読みながら何度も迷いました。市場の移転をめぐる利権の描写は生々しく、**現実と地続きに見えてくる怖さ**がずっと消えません。

## 悪い所

- 電池をめぐる駆け引きは目の付け所が面白かったのに、負ける側の経営者があまりに考えなしで拍子抜けした。**敵役の頭の悪さ**がリアルさを削いでしまったと思う。
- 大きな利権の話が動く割に、肝心のネタ元が飲み屋の噂話だったりする。**情報の入り口が軽すぎる**回が続くと、都合よく話が回っているように見えてしまう。
- 実在の経済事件を下敷きにした話で、主人公が味方する側にどうしても乗れなかった。並んだ事実を追うほど**擁護しきれない立場**に見えて、読みながら首をひねった。
- 前のシリーズから何がどう変わったのか、正直つかめないまま読んでいる。看板を掛け替えただけの**新装開店に見えてしまう**もどかしさがあり、宿敵との因縁にそろそろ決着がほしい。
- 誰がモデルなのかすぐ分かる政治家が出てきて、その分だけ身構えてしまった。**当てこすりが露骨すぎる**回は物語として楽しむより、現実の答え合わせをしている気分になる。
