# ランウェイで笑って

## 基本情報

- 著者: 猪ノ谷言葉
- 連載: 週刊少年マガジン
- ジャンル: 少年漫画、青春ドラマ、ファッション
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月22日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/925ec7df-669d-4a02-bf1e-e39a0f294344

## あらすじ

身長158センチ。モデルを夢見る少女の前に、その数字は何度も立ちはだかる。同じ高校には、家の貧しさと妹たちのために服づくりの夢をたたんだ少年がいた。少女は彼に「自分を一番きれいに見せる服」を頼み込み、その一着で事務所の契約をもぎ取る。東京のショー、服飾大の文化祭、そしてブランドの立ち上げ。きらびやかに見える世界は、才能も金も足りない者に遠慮なく冷たい。それでも縫い、歩き、負けを抱えたまま次の布へ手を伸ばす二人から目が離せなくなる。誰かに「無理だ」と言われた覚えがあるなら、この足音はきっと刺さる。夢の丈を自分で伸ばしていく、熱のランウェイ！

## この漫画を読むのに向いている人

- **綺麗事の通じない場所で腹が据わっていく**主人公の変わりようを、じっくり追いかけたい人
- 華やかに見える業界の裏にある**泥くさい手仕事と数字の話**まで書いた物語を、腰を据えて読みたい人
- 不利な条件を抱えたまま、**互いの違いを認めて押し上げ合う**二人の関係に、ぐっとくるものを感じたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 現実の仕事ぶりと細かく照らし合わせながら読むほうで、**設定の無理を飲み込むのが苦手**な人
- 物語の筋を通すために**力ずくで話を進める場面**が続くと、気持ちが冷めて離れてしまう人
- 作中に出てくる服の意匠やブランド名の付け方に、**垢抜けなさを感じてどうしても気になってしまう**人

## 良い所

- 登場人物に思い当たるところが多すぎて、何度も泣かされました。読み終えたあと後回しにしていた用事を片付けたくなるくらい、**綺麗事の通じない場所で腹が据わっていく変化**が心に響きます。
- 業界の細かい知識をたっぷり盛り込みながら、人と人の話としてきちんと読ませてくる。もたつく主人公にも**誠実さがにじむ描き方**をしてあるから、私がいらついた場面はほとんどなかった。
- 見せたい服と売れる服は違い、作りたくても作れないのです。**きらびやかな見た目の裏にある泥くさい台所事情**まで書いてあるので、絵空事の成功話で終わらないのがうれしいです。
- 「無理」「あきらめ」の壁を、才能も家の事情も違う二人が**互いの違いを認めたまま押し上げ合って登る**。努力に少しの運が乗る配合がちょうどよく、読むこちらまで前のめりになった。
- 悪人が出てこないのに張り詰めた感じが続くのは、我の強い人にもそれぞれの筋が通っているから。**努力した人がきちんと報われる**筋書きと、ショー場面の描き込みに僕の気持ちがすっかり持っていかれました。

## 悪い所

- 身長の不利はできることを全部やって埋めると言うわりに、**オーディションでの立ち姿が素人のまま**なのが引っかかる。見られる仕事を描くなら、体の線や所作にもっと気を配ってほしかった。
- 題材は面白いのに、力ずくで話を進める場面が続き、私の熱は途中で下がりました。序盤に出てくる**主役級の服のデザインが古くさく見える**のも、装いの物語としては痛いところです。
- 骨格や髪質でふるい落とされる世界だと聞くと、**一人だけ極端に背の低いモデルが並ぶ絵**はどうにも飲み込めない。作り話と分かっていても、私が乗り切れなかったのはそこだ。
- 終わりに向けて急に駆け足となり、**好敵手との関係描写が中途半端に置き去り**になったのが心残りです。独立までの早さにも現実味が薄く、もう少し時間をかけてほしかったところ。
- ブランド名や商品名の付け方がとにかく垢抜けず、ギャグかと思うほど。感情が高ぶったときの**顔のゆがみが強すぎる描き方**も苦手で、泣く場面まで引いてしまった。
