レビュー著者: 漫画よしあし
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定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「10円単位の節約に命を懸けるおじさんたち」の姿に、最初は笑っていたはずなのに、いつの間にか彼らが自分の限られた条件の中で「自分だけの楽園」を見つける情熱に、深い感銘を受けてしまいました!
- 吉本先生の、「感情が高ぶると顔のパーツが歪む」独特すぎる画風が、おこづかい制の悲哀と、それゆえの喜びの爆発を見事に表現していて、一ページに一回は必ず笑ってしまうほどの中毒性があります。
- 「コンビニお菓子という小宇宙」を巡る、異常なまでのこだわり。自分にとってはゴミのようなものでも、彼らにとっては宝物。そんな「他人の幸せの価値観」に触れることで、自分の日常も少し豊かになった気がします。
- 登場するゲストの「こづかい超人」たちの、斜め上すぎる節約テクニックが本当に凄まじい!「そこまでやるか!?」と驚きつつも、彼らの生活を一切否定しない作者の優しい眼差しに、心が温かくなります。
- 「お金がない=不幸ではない」という、当たり前だけど忘れがちな真理を、これほどまでに説得力を持って(しかも爆笑させて)伝えてくれる漫画は他にありません。読み終えた後、自分の財布が少し愛おしくなりました。
悪い所
- 「月額2万1千円」というシビアな現実そのものが、見ていて辛いと感じてしまう読者もいるかもしれません。節約を楽しんでいる描写が救いですが、人によっては「自分はこうなりたくない」という悲哀が勝ってしまうかも。
- 吉本先生の絵柄が極めて個性的で、かつ登場人物たちのテンションが常に異常に高いため、落ち着いたエッセイ漫画を期待していると、その圧の強さに少し疲れてしまう場面があるかもしれません(笑)。
- 「お菓子を食べる」「おまけを集める」といった内容の繰り返しなので、物語的な大きな進展やドラマを求めている人には、少し内容が薄く、マンネリ化しているように感じられてしまう回があるのも事実です。
- 「他人の節約ライフ」に全く興味がない人にとっては、ただおじさんがコンビニで悩んでいるだけの漫画に見えてしまう可能性があります。彼らの「狂気」に近い情熱を笑って受け入れられる心の余裕が必要です。
- 一部のエピソードにおける、奥様とのやり取りが、あまりにリアルな「家庭内の格差」を感じさせてしまい、笑えるはずのシーンで少し身につまされるような切なさを感じてしまう時期があったのは、正直な不満です。





