# 怨み屋本舗

## 基本情報

- 著者: 栗原正尚
- 連載: グランドジャンプ、ビジネスジャンプ
- ジャンル: 青年漫画、復讐劇、クライム・サスペンス、ピカレスクロマン
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月09日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/9d3d447c-bb33-43d3-bafa-d3fa47d7aa34

## あらすじ

「あなたの怨み晴らします。社会的抹殺、実質的殺害」。法も警察も届かず、泣き寝入りするしかなかった人のポストに、黒い名刺が投げ込まれる。法外な報酬と引き換えに怨みを代行する謎の美女、怨み屋。自らを正義ではなく必要悪と言い切り、依頼に嘘や逆恨みがあれば依頼人ごと叩き潰す。情報屋やホストの弟、癖の強い工作員たちを駒に、彼女は自分の手をほとんど汚さない。人の欲や思い込みを見つけては突き、標的が勝手に転げ落ちるよう仕向けていく。やがて浮かぶのは、家族を奪ったカルト教団への長い怨み。すっきりする回もあれば、苦い後味だけが残る回もある。それでも次の依頼が気になってしまう闇の復讐ビジネス！

## この漫画を読むのに向いている人

- 日ごろのうっぷんが溜まっていて、法では裁けない相手が**きっちり報いを受けるまでを見届けたい**人
- 主人公が直接手を下さず、**周りの人間を動かして標的を自滅させる頭脳戦**を味わいたい人
- 一話完結でテンポよく進み、**区切りごとに敵と狙いが変わる長い連載**を腰を据えて読みたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **依頼人まで痛い目に遭う苦い結末**が混じるのは苦手で、勧善懲悪ですっきりと終わってほしい人
- **巻き添えになった人への埋め合わせがない**話の運びが引っかかって、先を読み進めにくくなる人
- 劇画調で癖のある絵柄や、**不潔さや残酷さをこれでもかと強調してくる描写**が受けつけない人

## 良い所

- 序盤で殺人犯に仕立てられた依頼人が、実は最初から標的だったと後で分かる。**張った伏線を何年も先の話で回収してくる**ので、読み返すたびに話の見え方が変わり、作者の頭の中を覗きたくなりました。
- **怨みの晴らし方が社会的な抹殺と実質的な殺害に分かれ、値段まで違う**という商いの仕組みにしびれました。本店から各地の支店へ広がり、区切りごとに敵と狙いが変わるので、途中からでも入りやすいです。
- 復讐ものは重すぎると読むのがつらいし、軽すぎると嘘くさい。この作品は**暗さと娯楽のバランスがちょうどよく保たれている**ので、ほかの復讐劇よりずっと気楽に付き合えると思う。
- 怨み屋自身はほとんど手を下さない。**周りの人間の欲や思い込みを利用して標的を自滅させる**やり口が頭脳的で、どう転がすのか読めないまま最後まで持っていかれた。
- 主人公の女がとにかく聡明で格好いい。工作員たちも一人ずつ濃くて、**悪人がとことん嫌な奴に描かれるぶん制裁の痛快さが際立つ**。一話完結でテンポがよく、はまってどんどん買ってしまう。

## 悪い所

- 妻を殺された夫が先走って別の男を刺し、そのまま殺人犯になってしまう。**依頼人を救うどころか奈落へ落として仕事を終える**筋立てで、手際のよさは認めますが正直あまり釈然としません。
- 標的を追い詰めるために無関係の人まで巻き込むのに、**巻き込んだ相手への埋め合わせが最後までない**のが引っかかります。自分の手を汚さず終わるところも、どうにもせこく思えてしまいます。
- 依頼人の側にも落ち度があることが多く、**加害者も被害者も代行業者も全員の嫌な面を見せられる**組み立てになっている。私が肩入れできる人物は最後まで現れず、遠くから眺めるだけで終わった。
- 初期の情報屋が体を掻いては垢やフケを撒き散らしていて、読んでいて気持ち悪かったです。**協力者の不潔さをわざわざ絵で執拗に見せてくる**ところは、正直いらない気がします。
- 絵が劇画調で、とくに中年男の描き方が生理的にきつい。**人を罠にはめて死なせる話が延々と続く**ので読後感もよくないし、個人情報を丸裸にされる場面は想像すると怖くなった。
