# プレイボール

## 基本情報

- 著者: ちばあきお
- 連載: 週刊少年ジャンプ
- ジャンル: スポーツ漫画、少年漫画、青春学園
- 評価: 8.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/9de54f50-a2e1-4bbe-9293-0f3161887522

## あらすじ

中学の野球部を全国優勝に導いた谷口タカオ。けれど決勝で折った右手の指は元に戻らず、ボールを投げられないまま高校生になる。さそわれて入ったサッカー部で汗を流しながらも、グラウンドから響く打球の音に足が止まってしまう。ようやくたどり着いた野球部は、何年も初戦負けを続ける弱小チームだった。遊び半分の部員に囲まれ、動かない指をかばいながら、それでも誰よりも走り、誰よりもバットを振る。その背中を見ているうちに、ひとり、またひとりと目の色が変わっていく。魔球も天才もいない。あるのは泥だらけの反復と、勝つための知恵だけ。負けても前を向きつづける球児たちの、まっすぐな青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- 魔球も天才も出てこない、**地道な反復練習だけで少しずつ強くなる**高校野球の物語を読みたい人
- やる気のない集団がひとりの本気に引っ張られて変わる、**ゆっくり積み上がるチームの熱**を味わいたい人
- 派手な演出よりも、**生身の人間がそのまま動いているような手ざわり**のある描き方を好む人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 物語がきれいに決着するまで見届けたい人、**結末が示されないまま終わる読み心地**が苦手な人
- 主人公が部員をまとめる苦労が続くため、**まとめ役の重荷ばかりが積もる展開**に疲れてしまう人
- 怪我を放置する導入など、**今の感覚では引っかかる古さの残る描写**が気になってしまう人

## 良い所

- 野球への未練を捨てきれない姿を先輩が見抜き、サッカー部から送り出してくれる場面に泣かされました。審判を務める後姿がまるで涙を流しているようで、**諦めた夢が体からあふれてしまう瞬間**として忘れられません。
- 強敵にあと一歩まで迫って散る、そんな都合のいい負け方をさせない作品です。大差で終わった試合なのに、**出せるものを全部出し切った手応えだけが残る**描き方で、妙にすがすがしい気持ちになりました。
- 有望な後輩の加入で上級生に火がつき、強豪相手に粘れたことで自信も芽生える。捕手と二人で浮つかないよう締め、格下が相手でも偵察は欠かさない。**勝ちに近づく歯車が噛み合っていく感じ**がたまらない。
- とがった主役も魔球もなく、それでも読み飽きない。弱い相手を都合よく用意しないから、**生身の人間がそのまま紙の上で動いている**ような手ざわりがある。甲子園に届かない結末にも自分は納得できた。
- 遊び半分の部員たちと衝突しながら、一人でチームを勝たせようと動き続ける主人公。その背中に引っ張られて**やる気のなかった仲間が一人ずつ本気になっていく**ところが面白く、読みながら前のめりになります。

## 悪い所

- 弱かったチームがようやく戦える顔ぶれになって、さあここからという段階で物語が途切れてしまう。**いちばん見たかった先の景色が永遠に来ない**とわかっているぶん、読み進めるほど寂しさが増しました。
- 練習メニューを考え、反発する部員を説得し、全員を同じ方向へ向かせる。中間管理職のような苦労が続き、**主人公ひとりに負担が集まりすぎる構図**に疲れてしまう。熱さがなければ読むのをやめていたかもしれない。
- どんな強敵にも食い下がってきたチームが、格上に手も足も出ないまま終わる試合があります。粘りを見てきただけに、**積み上げた努力が実力差の前で通じない**現実を突きつけられ、しばらく肩を落としてしまいました。
- 骨折を病院にも行かず放置する導入は、今の感覚だとどうしても引っかかる。守備の見せ場になるプレーももう少し細かく描いてほしかったし、**物語にほとんど絡まない女子キャラの扱い**にも首をかしげたくなる。
- 一試合をじっくり描くぶん話が間延びしがちで、決着まで付き合うのに根気が要ります。中学時代の仲間が次々と同じ高校へ集まってくる流れも、**苦労して集めるはずの戦力があっさり揃ってしまう**ようで拍子抜けします。
