レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ろくでなしBLUES の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ろくでなしBLUES
完結著者: 森田まさのり
連載: 週刊少年ジャンプ
評価: 8.7/10
あらすじ
東京・武蔵野の帝拳高校に入学した前田太尊は、喧嘩っ早くて情に厚い、どうしようもないヤンキー。入学早々からもめ事に巻き込まれ、相棒の米示や勝嗣と騒がしい毎日を送りながら、同級生の千秋には不器用な想いを寄せていく。やがて他校の猛者たちとぶつかり合い、吉祥寺・渋谷・浅草・池袋の四人は東京四天王と呼ばれるようになる。拳を交えた相手といつしか背中を預け合う仲になり、太尊は世界チャンピオンを夢見たボクシングへ本気で踏み出す。学業も恋もこじれたまま、プロテストの日はやってくる。殴られても折れない男の生き方が、最後にリングの上でかたちになる。笑って泣いて拳を握った、あの頃の青春!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 殴り合いの派手さより、負けた側が相手を認めるような折れない男気にこそ胸が熱くなる人
- 不良同士のぶつかり合いだけでなく、バカ騒ぎと人情が同居する学園の空気ごと味わいたい人
- なかなか進まないすれ違いも込みで、じれったい片想いの行方をゆっくり見守りながら読みたい人
向いていない人
- 暴力や未成年の喫煙も当たり前のように描かれるため、昔ながらの不良ものの空気が苦手な人
- 長い連載のなかで似た抗争が続く時期もあるので、テンポよく短くまとまった話を読みたい人
- 終盤にかけて喧嘩ものからボクシングものへ色が変わるので、最初の路線のまま貫く話を望む人
良い感想・レビュー
- 分厚い文庫版でも一息で読み切ってしまいました。おバカなのに筋は通す、情に厚くて硬派な太尊も、口の軽い連れも笑わせてくれます。絵とコマ割りの運びは、さすがの一言です。
- 現実のヤンキーは苦手なのに、この作品だけは棚に全巻そろっている。太尊がかっこよすぎるうえ、少女漫画好きなので千秋とのくだりばかり追いかけて読み返している。もどかしいのにキュンとくる恋の描き方がずるい。
- 勝ち負けの感覚が普通のバトルものとまるで違うところに唸った。太尊は負ける。それでも話は終わらない。相手が認めた瞬間に、どこかで勝負がつく。腕力より、折れたかどうかで決まる勝負なのだ。
- 弱い者いじめではなく、強い奴同士がぶつかり、負けた側が相手を認めます。この後味のいい漢気があるから何度でも読み返せます。恩師や仲間との絆の話では正直泣きました。
- 四天王がそろう場面は、燃えるなという方が無理でした。四人がばらばらの理由で同じ場所に集まってくる構成の組み立てが上手すぎます。見開きの対比まで計算されつくしていました。
悪い感想・レビュー
- ヒロインが優柔不断すぎて、二人の距離がいつまでも縮まらない。周りのゴタゴタに巻き込まれてばかりだし、もう少し素直になればと思う場面も多く、恋の進みかたの遅さにはやきもきさせられた。
- 話数が積み上がるにつれ、他校との抗争が同じ形の繰り返しに見えてきました。中だるみする時期があり、もう少し短くまとまっていたら通して読みやすかったと思います。
- 当たり前のように出てくる暴力や未成年の喫煙は、いま読むとやはり引っかかりました。喧嘩ばかりの流れも少し古びていて、時代の空気ごと固まっている描写を飲み込めるかで分かれそうです。
- 終盤の因縁話は、それまでの爽快な殴り合いと比べるとじめっとした陰湿な後味が目立つ。せっかくここまで熱く来たのだから、最後くらいは風通しのいい形で終わってほしかった。
- 喧嘩ものとして読んでいたのに、後半はボクシングへの路線変更が強く出てきて戸惑いました。シリアスな殴り合いとギャグの切り替えも、噛み合っていない場面がちらほら目につきます。










