# 弁護士のくず 第二審

## 基本情報

- 著者: 井浦秀夫
- 連載: ビッグコミックオリジナル
- ジャンル: 青年漫画、ブラックコメディ、法律
- 評価: 8.5/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月12日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/a067ba11-5475-415c-a0f5-529774213d71

## あらすじ

弁護士が増えすぎて働き口すら見つからない時代。700万円の借金を抱えて司法試験に受かった32歳の新人・軒下歩夢は、固定給ゼロの「ノキ弁」として人権派の事務所に転がり込む。待っていたのは、女好きで金にがめつく人間のくずと呼ばれる九頭元人。依頼人の財産を食い荒らす同業者との真っ向勝負、身内同士の相続争い、ものづくりの現場で持ち上がるパクリ疑惑、気弱な少年が起こしたコンビニ強盗、虐待といじめ、ネットの見えない悪意。綺麗事では誰も救えないと言い切る九頭は、法律の盲点と人の心の裏を突き、建前の外側に救いの道をこじ開ける。真実はひとつじゃないと思い知らされる、くずの流儀！

## この漫画を読むのに向いている人

- 型破りな主人公が**法律の盲点と人の心の裏を突いて真実にたどり着く**話に痛快さを求める人
- 綺麗事では誰も救えないという、**建前の外側から現実的な救いを探していく姿勢**に納得したい人
- **現代の社会問題を法廷ものとして読ませる一話完結の短編**を、じっくり腰を据えて味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 法律の筋道よりも**理屈の飛躍だけで事件が片づいてしまう展開**が出てくると、一気に冷めてしまう人
- 虐待やいじめなど**現実の事件を思い出させる生々しい題材**を重く受け止めやすく、読後に引きずる人
- 悪事を働いた側が必ず裁かれて終わる、**後味のすっきりした結末**を法廷ものに求めたい人

## 良い所

- つじつまの合わない証言の裏に何があったのか、もつれた事実関係を解きほぐしていく運びが面白い。**破天荒なダークヒーローが真実を暴く痛快さ**は下手な推理小説より上で、善悪の線引きまで考え込んでしまった。
- いい加減に見えて、九頭の口から出る強盗論や親バカ論にはうなずかされた。**綺麗事の建前では誰も救えないと言い切る姿勢**が妙に腑に落ちて、こういう弁護士がもっと現実にいてほしいと思う。
- 身近な人まで巻き込んでぎくしゃくしていく回は、途中まで読むのが正直つらかった。それでも**重たい話の最後にちゃんと救いを残してくれる**から、読み終えたあとに嫌な気持ちが残らない。
- ペットが起こした事故の回は、飼い主のずさんな躾ぶりが他人事に思えませんでした。**依頼人ごとに物の考え方や話しぶりを描き分ける腕**もたしかで、今回の依頼人はとくに傑作です。
- 「死に際の人が嘘をつくわけない」という美しい思い込みが、とんでもない冤罪を生む。**世間の常識の盲点を突いてくる着眼点**はさすがプロの仕事で、噂や多数派の意見を鵜呑みにしないことの大事さが身にしみる。

## 悪い所

- 事件の謎と解決の結びつきが、法律の理屈ではなく妙にオカルトめいた回があった。**当てずっぽうが当たっただけに見える片づけ方**で、そこまで積み上げた推理がもったいない。
- 閉じた人間関係の中で相手を操っていく犯人の描き方が恐ろしく、実際の事件まで思い出して気分が沈みました。**すごいとは思っても二度は読みたくならない重さ**で、しかも黒幕が捕まらないまま終わります。
- 親のいらだちのはけ口にされる子どもの描写が容赦なくて、読み進めるのがしんどかった。**現実のひどい事件を嫌でも思い出させる生々しさ**があるので、気持ちが弱っているときには開けない。
- 著作権を扱った回は、良い方にも悪い方にも話が転がりすぎた印象。**登場人物が揃って都合よく動いてしまう詰めの甘さ**が気になって、法廷ものとしての緊張感はそこで切れる。
- 登場人物の名前がわかりやすすぎて、読んでいて少し笑ってしまう。**役どころがそのまま名字に出ているネーミング**はもう少し捻ってほしかったし、法律ものに必ず犬の話が入るのも気になった。
