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最終更新日:

源氏物語 あさきゆめみし の感想と評価(良いところ、悪いところ)

源氏物語 あさきゆめみし

源氏物語 あさきゆめみし

著者: 大和和紀

連載: mimi Excellent/mimi

ジャンル: ロマンス女性マンガ歴史古典

評価: 9.2/10

あらすじ

桐壺帝の第二皇子として生まれ、その美貌から「光る君」と称えられた光源氏。彼は亡き母に似た藤壺の宮への禁断の想いを抱きながら、数多の女性たちと華やかな、そして儚い恋の絵巻を繰り広げていく。平安時代の貴族社会を舞台に、美しくも残酷な運命と、人間の業、嫉妬、孤独を大和和紀が圧倒的な画力で描き出した至高の歴史ロマン。古典の最高傑作『源氏物語』を、十二単の衣擦れや花の香りが漂うほどの情緒で現代に蘇らせる。千年を超えて愛され続ける、煌びやかで切ない王朝文学の決定版!

良い所

  • 平安時代の衣装や建築の圧倒的な描き込みの美しさに、一瞬で心を奪われました!難解な古典がスッと頭に入ってくる構成が素晴らしく、源氏物語を学ぶならこれ以上のものはないと断言できる名作です。
  • 登場する女性たちの繊細な心理描写が本当に見事。千年も前の物語なのに、嫉妬や孤独といった感情に深く共感し、何度も涙が溢れました。大和和紀先生の情緒溢れる演出に、最後まで夢中で読み耽りました。
  • カラー原稿の色彩がまるで絵画のような芸術性で、ページをめくるのが勿体ないほど贅沢な体験でした。光源氏の身勝手ささえも美しく見せてしまう圧倒的な筆力。私の人生において最も大切な宝物の一冊です。
  • 和歌の使いどころが絶妙で、王朝文学の雅な雰囲気を完璧に再現しています。文字だけでは分かりにくい貴族の暮らしが視覚化され、知的好奇心も満たされました。読後の余韻が深く、時代を超えた感動を味わえます。
  • 不朽の名作と呼ばれる理由が分かります。源氏の栄華から晩年の寂寥感まで、人生のすべてが詰まった重厚なドラマ。完全版の大きなサイズでこの美しい世界観を堪能できて、心から満足できる至高の読書でした。

悪い所

  • 現代の価値観で見ると、主人公の身勝手な浮気や不倫の連続にどうしても嫌悪感を抱いてしまい、素直に楽しめませんでした。光る君の美しさは分かりますが、女性を弄ぶ態度にイライラして共感できません。
  • とにかく登場人物が多くて複雑なため、途中で誰が誰だか分からなくなり混乱してしまいました。似たような名前や血縁関係が入り組んでいて、相関図を片手に読まないと状況を把握しきれず、少し疲れました。
  • 源氏の死後の「宇治十帖」編は、前半の華やかさに比べて非常に暗く救いがない展開が続くので、読んでいて精神的に削られました。物語のトーンが急激に変わるため、個人的には前半の方が圧倒的に好きでした。
  • 古典の忠実な再現ゆえに、物語のテンポがゆったりしすぎていて、少し焦れったく感じるエピソードがありました。一気に読もうとすると情報の密度が濃すぎて目が滑ってしまい、読破するのにかなりの体力が要ります。
  • 完全版は全巻揃えるのにかなりのコストがかかる点が気になります。版種が多くてどれを買えばいいか迷うし、大判で重いため収納場所にも困りました。素晴らしい作品ですが、購入のハードルが少し高いと感じます。

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