# 空母いぶきGREAT GAME

## 基本情報

- 著者: 八木勝大、潮匡人、かわぐちかいじ
- 連載: ビッグコミック
- ジャンル: ドラマ、軍事、戦争、サスペンス
- 評価: 8/10
- 最終更新日: 2026年06月02日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/a3a5f21e-a76f-497c-83ff-a0b526bb31f7

## あらすじ

前作『空母いぶき』の世界を引き継ぎ、自衛隊の護衛艦「しらぬい」と次世代の空母いぶきが北極海航路をめぐるロシアとの緊張に直面する軍事・政治スリラー。ウクライナ侵攻後の現実と重なる設定で、読んでいて本当に背筋が凍るリアリティがある。命令に忠実であるべき自衛隊員が人道的にどう行動するか、組織と個の倫理的ジレンマが物語の核心を貫く。米露を巻き込む大国間の外交戦や心理戦が絡み合い、前作を上回るスケールで展開するハイブリッド戦争の緊張感が圧倒的だ。かわぐちかいじの綿密な取材に基づく軍事描写と、政治リーダーたちの意思決定の重みを描くドラマは、日本が今後どうあるべきかを読者に問い続ける。

## この漫画を読むのに向いている人

- 現実の国際情勢と地続きな有事シナリオに、ありえたかもしれない緊張感を腰を据えて味わいたい人
- **無人兵器や電子戦、潜水艦戦**など見えない敵との現代戦のリアルな描写をじっくり追いたい人
- 命令への忠実さと人道のあいだで揺れる指揮官の判断過程を、考えながら読み進めたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 戦闘や国家間の駆け引きの重さより、軽快なテンポで気軽に読める娯楽作品を探している人
- 軍事や外交の視点だけでなく、経済の動きまで含めた多角的な描写を重視して読みたい人
- 登場人物の理想的で先を読み切った振る舞いより、生々しい組織の現実感を強く求める人

## 良い所

- ロシアのウクライナ侵攻後に読み始めたのですが、**日本が侵略されたらという設定がリアルで恐ろしく、一気に読んでしまいました**。軍人と政治家の攻防にはらはらしっぱなしでした。
- 命令に忠実でなければならない自衛隊員が人道的にどうするかを問われる展開に、**ドキドキしながらも深く考えさせられました**。こういうテーマを正面から描いてくれる漫画は珍しいと思います。
- 前作の二国間の紛争よりもスケールが大きく、**米露との緊張感が今回はどうなるか分からない分ドキドキが止まりませんでした**。前作の「結局勝つでしょ」感がなくなっていて新鮮です。
- クリフハンガーな展開のせいで読み止められなくて困りました。**国際情勢や軍事情報を綿密に調べているリアルさが作品への没入感を高めていて**、現実の世界情勢と重ねながら読めるのが最高です。
- 絵柄がとてもリアルで迫力があり、**戦争漫画をあまり知らない人でも十分楽しめる内容になっているのが素晴らしい**と思いました。かわぐちかいじ先生の作品は本当に奥が深いです。

## 悪い所

- 沈黙の艦隊の頃から毎回のことなのですが、**主人公が持つ独特の先見性と余裕が理想的すぎて現実感から離れてしまう**のが個人的には少し気になりました。
- 空母いぶき自体は別作品なのに中途半端に登場させているせいで、**前作ファンとしてはいぶきをもっとメインに活躍させてほしかったという不満が残りました**。
- 作中で現場の判断による命令違反が普通に描かれていて、**組織の規律という観点からどうしても引っかかりを感じてしまいました**。物語的な面白さは認めますが、リアリティの面でモヤッとします。
- 現実のニュースと重ねてしまうせいで**一方的な勧善懲悪の構図に見えてしまい、素直に作品の世界に入り込めない**部分がありました。現実認識との乖離が気になってしまいます。
- かわぐちかいじ先生の作品の毎度のパターンで、軍事・外交・政治の観点は描かれているのに**経済の視点がほとんど描かれていないのがいつも物足りなく感じてしまいます**。欲張りかもしれませんが。
