レビュー著者: 漫画よしあし
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金色のガッシュ!! の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「自分のために戦っていた少年たちが、誰かのために命を懸けるようになる」という精神的成長が、雷句先生の泥臭い熱量で描かれていて、一話ごとに魂を揺さぶられるような感動がありました。
- ガッシュと清麿、そしてライバルたちとの間に芽生える、言葉を超えた熱い絆。特に仲間との別れのシーンの数々は、漫画史に残る「泣けるシーン」の連続で、何度読んでも声を上げて泣いてしまいます。
- 「バカバカしすぎるギャグ」と「シリアスな死闘」の落差が凄まじく、さっきまで大爆笑していたのに次のページでボロボロに泣かされている、という唯一無二のジェットコースターのような読書体験ができます。
- キャラクター一人一人が抱える「心の強さ」と「弱さ」が丁寧に描かれていて、嫌いになれるキャラが一人もいない。フォルゴレやキャンチョメのように、一見滑稽なキャラが最高の格好良さを見せる瞬間に、本作の真髄があります。
- 全33巻(完全版は16巻)、最後までガッシュが掲げた「やさしい王様」という理想が結実する完璧なラストを見届け、この作品に出会えたことを人生の誇りに思えるほどの深い満足感と感動に包まれました。
悪い所
- 雷句先生の「感情が剥き出しになった際の大袈裟な表情描写」が、あまりにパワフルすぎるため、人によっては「暑苦しすぎる」「見ていて少し疲れる」と感じてしまう可能性がある、非常に熱量の高い絵柄です。
- 物語の後半、呪文の威力やバトルのスケールが急激にインフレし、初期の知恵を絞った「第一呪文」メインの駆け引きが好きだった自分には、少し大味な戦いに感じられてしまう場面が一部にありました。
- 一部の敵キャラクターの過去や行動原理が、かなり身勝手で同情しにくいものであったり、逆に急に善人化しすぎたりすることに、物語的な強引さを感じてしまう読者がいるかもしれません。
- 「ベリーメロン」などのギャグシーンのノリが、物語の非常に重要な局面にまで浸食してくることがあり、シリアスな空気のまま物語に浸っていたい人には、少し不適切な冗談に感じられてしまうリスクがあります。
- 完全版ではない旧版の最終盤の描写において、一部の展開が少し駆け足に感じられたり、もっとその後が見たかった、という物足りなさが残ったため、完全版での補完を読むまでは少しモヤモヤした思いがありました。





