レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ホーリーランド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ホーリーランド
完結著者: 森恒二
連載: ヤングアニマル
ジャンル: 青年漫画/ヒューマンドラマ/不良・ヤンキー/アクション/格闘
評価: 9.3/10
あらすじ
家にも学校にも居場所がない高校生。いじめの記憶を抱えたまま部屋にこもり、本屋で手にしたボクシングの教本だけを頼りに、ジャブとワン・ツーを毎日何千回も打ち込む。やがて夜の街をさまよい、絡んできた不良を一撃で沈めたことから、狩る側ではなく狙われる側になっていく。柔道、空手、キックボクシング。腕に覚えのある相手が次々と現れ、初めてできた友や夜の街で知り合った仲間との時間を守るため、少年は路上に立ち続ける。強いとはどういうことか、居場所とは何なのか。殴り合いの痛みの向こうで、ひとりの少年が自分の弱さと向き合っていく。拳と心の傷が重なる青春ストリートファイト!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 居場所をなくして部屋にこもった時期があり、弱さと向き合う闘いをじっくり読みたい人
- 間合いや打ち方の理屈まで細かく書き込まれた、生々しい殴り合いをたっぷり味わいたい人
- 連載を引き伸ばさず決めた終わりまで走り抜ける物語を、迷わず最後まで追いかけたい人
向いていない人
- 殴り合いの描写が延々と続くのが苦手で、読み物でも暴力そのものを避けたい気持ちが強い人
- 主人公が強くなりきったあとの落ち着いた展開に、張りつめた面白さが薄れたと感じる人
- 重く沈んだ空気が長く続くのがつらく、読み終えたあとに明るい読み心地が残る話を求める人
良い感想・レビュー
- 教本を片手に部屋でひとり拳を振り続けた少年が、少しずつ勝ち方を覚えていく。その手探りの積み上げから目が離せなくて、読み終えたあとは大きく息を吐いた。
- 殴り合いの場面で、どこをどう打てば効くのかを作者が細かく説明してくれます。その理屈っぽさが逆に生々しくて、ただの喧嘩描写では終わらない張りつめた空気がありました。
- 拳で押し通す話だと思って読み始めたのに、描かれていたのは人の心の弱さだった。暴力の連続なのに、殴られて崩れていく側の気持ちのほうが長く残る。
- 試し読みのつもりが止まらなくなって、二日で全部読み切ってしまいました。最初は怖いだけだった連中まで、読み進めるうちにいつの間にか好きになっているから困ります。
- 人気が出ても引き伸ばさず、決めた終わりまできっちり運んでくれる。自分が自分でいられる場所を守るために闘うという芯が、最後までぶれなかったと思う。
悪い感想・レビュー
- 勝ち方を覚えていく前半がよかったぶん、主人公が強くなりすぎたあたりから引きが弱まる。危なっかしさが消えると、こんなに味が薄くなるのかと驚いた。
- 格闘技を習いたくなるほど動きは面白いのに、女性キャラの描き方だけは古くて乗れません。話に絡んでくるたび、どうしても気持ちが冷めてしまいました。
- 描かれた時代のせいか、不良を少しかっこよく見せているところが引っかかる。夜の街の空気にどこか憧れさせる書き方は、今読み返すとどうにも頷きにくい。
- 最後まで夢中になって面白かったのに、終わり方だけはどうしても飲み込めない。あの一戦が終わった直後でそのまま幕を引いて、その先は読む側の想像にすべて預けてくれてもよかった気がする。
- 主人公も街の空気もとにかく暗くて、読みながら気持ちが沈んでいきました。殴って片をつける話が続くので、暴力そのものが苦手だとしんどいと思います。










