# 特上カバチ！！　－カバチタレ！２－

## 基本情報

- 著者: 田島隆、東風孝広
- 連載: モーニング
- ジャンル: 青年漫画、ヒューマンドラマ、法律、経済
- 評価: 8.2/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月12日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/aa2075c7-cb3e-4cb8-a788-c793bb1c8b21

## あらすじ

補助者として下働きの日々を重ねた青年が、ついに難関の試験を突破して行政書士の看板を手にする。意気込んで初めての依頼に向かった先で待っていたのは、冷たいほど正確に法を読み、容赦のない交渉で相手を追い詰める敏腕の女行政書士だった。多重債務、敷金の返還、ネットオークション詐欺、下請けいじめ、学校でのいじめ。身のまわりに転がる生々しいもめ事を前に、二人はぶつかり合いながら、やがて背中を預け合う相棒へと変わっていく。所長が隠してきた事件屋時代の過去、警察という組織のむき出しの力、そして事務所そのものが消えかねない最後の攻防。書類と知恵だけを武器に、泣き寝入りしかけた人の権利をもぎ取りにいく法律ヒューマンドラマ！

## この漫画を読むのに向いている人

- 身近なもめ事が**法律の手順どおりに解きほぐされていく過程**を、順を追ってじっくり知りたい人
- 理不尽な目にあったとき**泣き寝入りせずに戦うための知恵**を、物語のなかで受け取りたい人
- 立場も流儀も違う実務家どうしが**ぶつかり合いながら手を組んでいく関係**に、思わずぐっとくる人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 前作から引き継いだ主人公に、**最初から最後まで頼れる姿**でいてほしいと願いながら読む人
- 実際の仕事の手引きとして、**資格の実務をそのまま学べる内容**を漫画のほうに求めている人
- **職域からはみ出した強引な交渉**が続く展開に、読みながら引っかかりを覚えてしまいそうな人

## 良い所

- 最後の長編は所長が主役で、かなり重い話でした。だらしない若者がひとつの家族に入り込み、**じわじわと崩れていく予感だけが積もっていく**運びが忘れられません。シリーズでも指折りの話だったと思います。
- 普通ならそこまで踏み込まない追及を、主人公が被害者に惚れ込んだせいでやってしまいます。**恋でもしなければ届かない場所まで行く**という流れで、公示送達という手を知れたのは収穫でした。
- ネットオークション詐欺の回がよかったです。はじめから悪気がなくても、職を失って追い詰められれば人は手を出してしまうんですね。そのうえで**泣き寝入りさせないための手順**が順を追って飲み込めます。
- 匿名の投書から内容証明で通告し、直に会って謝罪の言葉を録音したうえで、放っておけば裁判だと突きつける。ここまでやるのかと驚きました。**法律を扱う仕事は肝が据わっていないと務まらない**と思い知らされます。
- 同じ仕事をしている身として長く愛読していました。盛っている部分はあるにせよ、**依頼人のもつれた事情を解きほぐすヒントが拾える**のはたしかで、この職業の名前が世に知られたのもこの漫画のおかげです。

## 悪い所

- 前作とくらべて主人公がずいぶん頼りなく描かれるようになったのが引っかかります。話の面白さ自体は続いているものの、**相棒からの当たりの強さが度を越している**場面は見ていて気が重くなりました。
- 代書屋と呼ばれる人たちが国家権力と正面からぶつかり、ヤクザまがいの相手とも命がけでやり合います。弁護士や医者ほど身近な仕事でないせいか、**描かれる職業像と実際の姿との距離**がつかめませんでした。
- 店を潰すか金を返すか選べ、という迫り方はさすがにやりすぎです。依頼した人の気持ちを超えたところまで踏み込んで、代理人のように動いてしまっていて、**書類を作る仕事の枠から明らかにはみ出している**と感じます。
- 本来の主な仕事は許認可の申請のはずで、そこを漫画にしても盛り上がらないのはわかります。ただ扱われる紛争の解決は**弁護士法が引いた一線に触れかねない**ので、実務の参考にはしづらいです。
- 金融漫画の取り立て屋のような立ち回りが続き、**書類の専門家をここまで荒っぽく描いていいのか**と思いました。返す義務のない老いた母親にまで支払いを迫る場面があって、さすがに首をかしげます。
