# 吸血姫美夕

## 基本情報

- 著者: 垣野内成美、平野俊弘
- 連載: サスペリア
- ジャンル: ホラー、ダークファンタジー
- 評価: 7.6/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月02日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/aba49ed7-521e-4870-9001-48cf32ec2dcd

## あらすじ

闇からはみ出し、人の弱さや欲につけ込む「はぐれ神魔」。それを狩り、闇へ還す役目を負った吸血族の少女が、永遠に十四歳の姿のまま監視者として目を覚ます。自らの血を与えて安らかな夢を見せる代わりに血を吸い、仮面の従者を連れて夜の街を歩く。やがて従者の過去につながる者たちが次々と襲いかかり、少女は一度は力尽きかける。それでも血を分けた仲間や手を貸してくれる者との出会いが、彼女をもう一度立ち上がらせる。和の情景と西洋の妖しさが溶け合う画面は、どこか懐かしく、それでいて背筋がひやりとする。切なさと色気がからみ合う、終わらない闇の物語！

## この漫画を読むのに向いている人

- 絵の力で読ませる作品が好きで、**和の情景と西洋の妖しさが溶け合う幻想的な画面**にひたりたい人
- アニメ版を先に見ていて、**原作にしかない濃さや違う設定**まで含めて味わい尽くしたい人
- 少女の姿に宿る**大人びた色気とあどけなさの同居**に、子供のころから惹かれてきた人

## この漫画を読むのに向いていない人

- アニメ版の静かな空気を大事にしていて、**人物像や設定が作り直された違い**に戸惑いたくない人
- **戦いの場面のわかりやすさ**や、テンポよく進む筋立てを何より優先して漫画を選びたい人
- 広げた謎がきちんと畳まれる**すっきりした結末**を求めていて、余白を残されると落ち着かない人

## 良い所

- 絵に引き込まれました。和風の匂いが漂う画面が好みのど真ん中で、そばで守ってくれる従者の姿にも惹かれます。話の輪郭は読み進めるほど見えてくるつくりで、**アニメ版とは違う設定**もこれはこれで好きです。
- アニメ版と明らかに違うのに、同じ方向の面白さがある。主人公の性格が受け手に合わせて変えてあるのに、芯の部分はぶれない。大勢で作るアニメと比べると、こちらは**作者の力が薄まっていない原液の濃さ**だと思う。
- 昔はシリーズを全巻そろえていました。線がとにかくきれいで読みやすく、話も好きでした。新しいシリーズが出ていたのを知ったのは遅かったけれど、**主人公の顔立ちがさらに整っていた**のがうれしくてなりません。
- どのくらい好きかというと、単行本はもちろん、一冊しか出なかったフィルムコミックや番号なしのものまで集めていたほど。**二十万円を超える版画**にまで手が出てしまったあたり、我ながら重症だったと思います。
- 小学生のころ、親の本棚で出会ってはまった。**幻想的で妖しい線**が好きで、子供心に主人公の色っぽさがどストライク。大人びているのにすぐムキになるところもいい。見た目は美少女で中身は昭和、そこがたまらない。

## 悪い所

- アニメから入ったせいか、従者が顔を出してしゃべるのは少し寂しいです。仮面のまま黙っている姿のほうが好きでした。**主人公の人間くささや弱さ**は漫画のほうが濃く出ていて、そこも印象の差になっている気がします。
- 西洋の相手が現れるあたりまでは紙で買っていました。ただ**戦いの場面の物足りなさ**は目につきます。従者の過去に踏み込む筋立ては好みだったものの、その先は課金してまで追う気持ちになれず、止まったままです。
- 後から出てくる子供たちの一団はいらなかったと思う。**妖しく美しい世界**が彼らの登場で一気に崩れて、子供向けの漫画を読んでいる感覚になる。謎がいくつも解けないまま終わったのも心残りだ。
- 序盤は当時の映像作品の告知みたいな位置づけで、**話がかなり挿話的**。人物の背景がほとんど描かれず、気持ちを寄せる手がかりが少ない。動きの場面も線がふわふわしていて追いにくかった。
- 西洋から来た相手が時々英語をまぜて話すのは、今読むと時代を感じます。そこは味だとしても、**綴りが間違っている**のはさすがに気になります。Good-byeがGood-byになっていて、つい目が止まりました。
