# トリニティ・ブラッド

## 基本情報

- 著者: THORES柴本、吉田直、九条キヨ
- 連載: 月刊Asuka、コミックNewtype
- ジャンル: バトル・アクション、SF、ダークファンタジー
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月29日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/ac2a9457-a3c7-4f92-955a-640c34d059df

## あらすじ

大災厄で文明が崩れ落ちた遠い未来。人の暮らせる土地はヨーロッパ周辺まで縮み、文化は中世まで巻き戻っていた。そこへ現れた吸血鬼との長い争いの果て、人類は教皇庁を軸にどうにか踏みとどまり、東欧の帝国と冷たい睨み合いを続ける。教皇庁の巡回神父アベルは、ドジでお人好しな貧乏神父。だが体の内に眠るナノマシンを起こせば、吸血鬼の血を吸う吸血鬼へと姿を変える。見習いシスターのエステルと出会い、復讐と憎しみの連鎖を越えて肩を並べていく二人。やがて彼女の生まれの秘密が明かされ、世界の破滅を望むアベルの兄が動き出す。原作の未完を抱えたまま十五年かけて描き切られた、血と祈りの結末！

## この漫画を読むのに向いている人

- 睫毛の一本まで描き込まれた、**濃く耽美な絵柄**に惹かれ、画面の美しさだけでも最後まで読み進められる人
- 種族も立場も違う者たちのすれ違いや裏切りを描く、**重く込み入った対立の物語**をじっくり追いたい人
- 原作が途中で途切れた作品を、長い年月をかけて描き切った**完結までの覚悟**ごと見届けたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 台詞の文字量が多く画面の密度も高い作品が苦手で、**さらっと軽く読める漫画**を探している人
- 原作小説のキャラクターデザインへの思い入れが強く、**絵柄の解釈違い**が気になってしまう人
- 漫画は場面を一つひとつゆっくり味わいたい派で、**展開の速さや大幅な省略**がつらくなってしまう人

## 良い所

- 絵柄を見た瞬間に手が止まりました。睫毛の一本一本まで描き込まれた表情、アップで映る瞳の生命力。原作の絵が好きだった自分にも、この**鬼のような描き込み**は文句なしです。
- 思想も人種も立場も違う者同士がすれ違い、裏切り合っていきます。全体としては複雑で重い話でした。それでも合間にギャグが挟まれるので、**重さとおかしみの配分**がうまくて、テンポよく読めました。
- 原作が未完のまま止まったことを、ずっと引きずってきた。それでも作画の先生はヒロインの物語として決着をつけてくれた。**完結というくさびを打つ覚悟**に、読み終えた今はただ感謝しかない。
- 流血も残酷な場面も多いのに、画面はどこまでも綺麗。世界を巻き込んだ**血で血を洗う兄弟喧嘩**という構図が壮大で、主人公以上に動くヒロインの姿にすっかり持っていかれました。
- 十五年という連載の間に、オリジナル要素の入れ方も繊細な絵柄もぐんぐん上がっていった。**追い続けた年月そのもの**が読者の側にも積もっていて、最後の一コマで胸がいっぱいになった。

## 悪い所

- 原作のキャラクターデザインが自分の中で強すぎたのかもしれません。これがあの作品なのかと本気で戸惑いました。**土俵が完全に違う**気がして、絵柄の差にどうしても無理を感じてしまいました。
- キャラは個性的だし話も面白い。ただ、とにかく文字が多いんです。小説並みの分量で、正直すべて読むのは無理でした。**画面のごちゃつき**もあって、目が滑る場面が何度もあります。
- 魅力的な人物も筋立ても揃っているのに、**あらすじを読まされている感触**が抜けない。原作を読んでいる前提のファンブックみたいな作りなのかな、と何度も引っかかった。
- 絵はとても好みなのに、展開が早すぎます。詰め込みすぎというか、**遊び心の入る隙間**がない。さらっと流れていくので、一つひとつの場面を味わう余裕がありませんでした。
- 漫画化に期待して読んだのに、ハマれずじまいでした。省略と変更がかなり入っていて、**たたみ方とクライマックスへの進み方**が自分には合いません。やはり小説が一番だったなと思います。
