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レビュー著者: 漫画よしあし
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DOG SIGNAL の感想と評価(良いところ、悪いところ)

DOG SIGNAL

DOG SIGNAL

あらすじ

元カノから押し付けられたトイプードルのサンジュに翻弄される未祐が、孤高のドッグトレーナー・丹羽と出会い、犬の心の声を読み解く術を学んでいく成長譚!単なる「可愛い」を越え、吠える、噛む、引っ張るといった問題行動の裏に潜む犬の悲鳴を暴き出す、元トリマーの作者だから描ける超本格ドッグマンガ。多頭飼育崩壊や看取りといった重いテーマにも真摯に向き合い、犬を飼うことの責任と喜びを鮮烈に描き出す。飼い主の無知こそが最大の罪であることを突きつける丹羽の言葉は、すべての愛犬家の胸を抉り、絆を再構築させる。犬と人の幸せな未来を模索する、全読者必携の魂のバイブル!

良い所

  • 私は「悪いのは犬じゃなく人間だ」という丹羽の言葉に、自分の無知な接し方を叩き直された。アイコンタクトやリードの持ち方一つ変えるだけで、うちの子の怯えが消えた瞬間は、本当に涙が出るほど感動した。
  • 犬を過剰に擬人化せず、耳の向きや尻尾の動きだけで感情を伝える圧倒的な描写力に驚いた。サンジュが未祐に少しずつ心を開いていく過程が丁寧で、プロのトレーナーの解説を読んでいるような説得力がある。
  • 多頭飼育崩壊や老犬の看取りなど、目を背けたくなる現実を直視し、命を預かる重みを教えてくれる。ただの娯楽漫画ではなく、愛犬との向き合い方を根本から変えてくれるバイブルとして、全飼い主に読んでほしい。
  • 最初は頼りなかった未祐が、犬の「シグナル」を必死に読み取ろうと必死に足掻く姿に勇気をもらえる。丹羽の厳しさも、すべては犬の幸せを一番に考えてのことだと伝わってきて、読むたびに胸が熱くなる一冊だ。
  • 「犬は言葉を持たないだけで、ずっと喋っている」という視点に衝撃を受けた。この漫画を読んでから、散歩中の愛犬のちょっとした仕草が愛しくてたまらなくなったし、家族としての絆が確実に深まったのを実感している。

悪い所

  • 飼い主の無責任さが招く悲劇的なエピソードが多すぎて、読んでいて精神的にかなり削られ、癒やしを求めて読むとダメージがデカい。人間のエゴの残酷さを突きつけられるので、メンタルが弱っている時は読めない。
  • 丹羽の正論すぎる説教が、自分の過去の失敗を責められているようで、読んでいて息苦しさを感じてしまった。「しつけ」という正義を振りかざして飼い主を追い詰める展開に、少し反発心を抱いてしまう瞬間がある。
  • 繊細で可愛らしい少女漫画風のタッチと、描かれている内容のハードな現実とのギャップに戸惑った。個人的には、もっと青年誌のような重厚な絵柄の方が、このシリアスなテーマには合っていたのではないかと思う。
  • 虐待や放棄などのショッキングな描写があり、犬好きとしては見るのが耐えられないほど生々しく苦しむ犬の姿があった。啓蒙のためとはいえ、トラウマになりそうなシーンが含まれている点は覚悟して読む必要がある。
  • 専門的な行動学の話や犬種ごとの特性など、一話ごとの情報密度が濃すぎて、サクサク読めるコメディを期待すると疲れる。しっかり読み込む必要があるため、エンタメとして楽しむには少しハードルが高いと感じた。

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