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GANTZ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

GANTZ

GANTZ

著者: 奥浩哉

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: サバイバルSFバトルアクション

評価: 8.3/10

あらすじ

『GANTZ』は、死んだはずの人間たちが謎の黒い球体“ガンツ”によって強制的に蘇生され、異形の星人たちとの命懸けの戦いに参加させられるSFサバイバルアクション。主人公・玄野計は、理不尽なルールと極限状況の中で仲間と衝突しながらも成長し、生き残るために戦い続ける。圧倒的な暴力描写、緊張感のあるミッション、そして人間の欲望や弱さを赤裸々に描くストーリーが特徴で、先の読めない展開と世界観の謎が読者を強く惹きつける。

良い所

  • 序盤から容赦のない展開が続き、キャラクターが次々と死んでいく緊張感が圧倒的だった。生き残るために必死にもがく姿がリアルで、読んでいて常に心臓が締め付けられるような感覚があった。特に玄野の成長が丁寧に描かれていて、最初は頼りなかった彼が徐々にリーダーとして覚醒していく過程が非常に熱かった。
  • アクションシーンの迫力が凄まじく、スーツの能力や武器の描写が細かく、戦闘のスピード感がそのまま伝わってくる。星人たちのデザインも独創的で、毎回どんな敵が出てくるのかワクワクしながら読み進められた。特に大阪編やぬらりひょん戦は圧巻だった。
  • 人間の醜さや弱さを容赦なく描く作風が印象的で、綺麗事では済まない“生の感情”が作品全体に溢れていた。キャラクターの行動に説得力があり、極限状態での判断や裏切りがリアルで、読者としても常に考えさせられた。
  • ガンツのルールや世界観が少しずつ明かされていく構成が巧みで、謎が謎を呼ぶ展開に引き込まれた。特に後半の世界規模の戦いに突入していくスケールの大きさは、序盤からは想像できないほどで、物語の広がりに驚かされた。
  • 奥浩哉の作画力が圧倒的で、キャラクターの表情、肉体の動き、背景の描き込みなど、どのコマを見ても情報量が多く、映画のような臨場感があった。特に絶望的な状況の描写がリアルで、作品の没入感を大きく高めていた。

悪い所

  • 暴力描写や性的表現が非常に過激で、読者を選ぶ内容だと強く感じた。物語の緊張感を高めるための演出とはいえ、必要以上に刺激が強い場面が多く、読み進めるのが辛くなることもあった。
  • キャラクターの死があまりに多く、感情移入したキャラが突然退場する展開が続くため、精神的に疲れる巻があった。特に仲間が増えてきたタイミングでの大量死はショックが大きかった。
  • ストーリーが中盤以降複雑になり、ガンツの仕組みや星人の存在意義などが一気に広がるため、理解が追いつかない部分があった。説明が少ないまま進むため、読者側の想像に委ねられる箇所が多い。
  • 玄野以外のキャラクターの掘り下げが浅く感じる巻があり、特に女性キャラが性的な役割に偏って描かれる場面が気になった。もっと人物像を深掘りしてほしいと感じるキャラが多かった。
  • 終盤の展開が急ぎ足で、世界規模の戦いに突入してからはキャラクターの心情描写が薄くなり、物語の重みがやや軽くなった印象があった。ラストも賛否が分かれる終わり方で、もう少し丁寧にまとめてほしかった。

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