レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE の感想と評価(良いところ、悪いところ)
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE
完結連載: ヤングガンガン
評価: 8.4/10
あらすじ
太平洋にいきなり隆起した、資源の眠る島。二つの超大国が奪い合いを始め、戦線はまたたく間に泥沼へ沈む。誰にも気づかれない体質を持つフリーの写真記者が、その戦場を歩き回っていく。開戦の混乱に呑まれる放送局の人間。少女ひとりを守るため、勝ち目のない敵へ挑む腕利きの操縦士。保身と妬みから親友を撃ち、英雄へ祭り上げられる将校。人型兵器が土煙を上げる下で、人の業がむき出しになる。後半は長い一本の物語。穏やかな暮らしを捨てた元工作員が、部下を従えて暴走する弟を止めるため、また島へ戻る。兄弟の死闘の果てに待つのは、救いのない幕切れ。記者がシャッターを切り続けた理由が明かされたとき、戦争の記録は静かにひっくり返る。誰も英雄になれない泥まみれの戦場!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ヒーローの活躍より、戦場に放り込まれた普通の人が壊れていく姿を、目をそらさず読みたい人
- 一話ごとに主役が入れ替わる短編の連なりを、どこから開いても入れる形で味わいたい人
- 機械の描き込みや操縦席の張りつめた空気まで描く、土のにおいのする戦闘描写に浸りたい人
向いていない人
- ゲーム原作らしい世界観の再現を期待していて、原作から離れた解釈には戸惑ってしまう人
- 生首や虐殺、性暴力にまで踏み込む歯止めのない残酷描写を、読んでいてつらく感じてしまう人
- 読み終えたあとに救いや前向きな余韻がほしくて、陰惨さが続く重さは苦手だと感じる人
良い感想・レビュー
- ゲーム原作のロボット漫画と身構えていたら、線の細かさに驚いた。土煙まで描き込まれた戦場に、めったに見ない操縦席の中の息づかいまで添えてある。
- 重たい話ばかりのなかで、戦いに飢えていた操縦士が少女の素直さに毒気を抜かれていく流れだけは息がつけた。この男の勝手気ままな性格も好きで、張りつめた話のなかの救いになっている。
- 薬莢の匂いまで届いてきそうな近未来の戦闘に唸った。一話ごとに主役が入れ替わるオムニバスの切り替わりが俺には心地よくて、どこから読んでも入っていける。
- 傷だらけの男が不幸な少女のために格上の敵へ挑む。型としては王道なのに、戦争文学の基本がひと通り詰まっているから、読み終えたあとずしりと沈む。
- 狂言回しの記者が最後まで正体を見せないまま話が進んでいく。撮る側にまわった人間の怖さがじわじわ来て、現代の悪魔みたいな立ち位置だと思った。この使い方がうまい。
悪い感想・レビュー
- 序盤の人物の絵はクセが強すぎる。体のバランスや頭身がちぐはぐで、女性キャラの描き方の濃さに引っかかった。読み進めれば慣れるが、入口としては損だと思う。
- 武器の射程や威力の描き方に首をかしげる場面がいくつもある。そういう設定の詰めの甘さが細かいところで積み重なっていき、俺のなかでは評価が下がってしまった。
- 生首を砲身に飾る、民間人を踏み潰す、女性が乱暴される。描きたいことを冒頭から詰め込みすぎで、悲惨さが振り切れて笑えてくるあたりまで行ってしまう。
- 原作ゲームの名前を背負ってやる話なのかは正直わからない。救いの見えない陰惨さが続くうえ、機体のかたちも原作と離れていて、人にはすすめにくい。
- 終盤の盛り上がりは想像した通りに進んでいって、そこは少し物足りない。強さの釣り合いが崩れているのも気になり、原作の紛争のほうが霞んで見えた。
良い感想・レビュー
- ゲーム原作のロボット漫画と身構えていたら、線の細かさに驚いた。土煙まで描き込まれた戦場に、めったに見ない操縦席の中の息づかいまで添えてある。
- 重たい話ばかりのなかで、戦いに飢えていた操縦士が少女の素直さに毒気を抜かれていく流れだけは息がつけた。この男の勝手気ままな性格も好きで、張りつめた話のなかの救いになっている。
- 薬莢の匂いまで届いてきそうな近未来の戦闘に唸った。一話ごとに主役が入れ替わるオムニバスの切り替わりが俺には心地よくて、どこから読んでも入っていける。
- 傷だらけの男が不幸な少女のために格上の敵へ挑む。型としては王道なのに、戦争文学の基本がひと通り詰まっているから、読み終えたあとずしりと沈む。
- 狂言回しの記者が最後まで正体を見せないまま話が進んでいく。撮る側にまわった人間の怖さがじわじわ来て、現代の悪魔みたいな立ち位置だと思った。この使い方がうまい。
悪い感想・レビュー
- 序盤の人物の絵はクセが強すぎる。体のバランスや頭身がちぐはぐで、女性キャラの描き方の濃さに引っかかった。読み進めれば慣れるが、入口としては損だと思う。
- 武器の射程や威力の描き方に首をかしげる場面がいくつもある。そういう設定の詰めの甘さが細かいところで積み重なっていき、俺のなかでは評価が下がってしまった。
- 生首を砲身に飾る、民間人を踏み潰す、女性が乱暴される。描きたいことを冒頭から詰め込みすぎで、悲惨さが振り切れて笑えてくるあたりまで行ってしまう。
- 原作ゲームの名前を背負ってやる話なのかは正直わからない。救いの見えない陰惨さが続くうえ、機体のかたちも原作と離れていて、人にはすすめにくい。
- 終盤の盛り上がりは想像した通りに進んでいって、そこは少し物足りない。強さの釣り合いが崩れているのも気になり、原作の紛争のほうが霞んで見えた。
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