# 監査役 野崎修平

## 基本情報

- 著者: 能田茂、周良貨
- 連載: ビジネスジャンプ
- ジャンル: 青年漫画、企業サスペンス、経済・ビジネス漫画
- 評価: 7.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年08月31日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/b278e86d-7d2d-4e1a-8f6d-dc4df2ffe1bb

## あらすじ

バブルがはじけたあとの日本。大手都市銀行あおぞら銀行の地蔵通り支店で支店長を務めていた野崎修平は、人情に厚いだけの男と見られ、出世の道からは外れていた。ところが支店の閉鎖と引き換えに、突然、役員待遇の監査役を命じられる。お飾りと侮られてきたその席から、野崎は行内の不正な融資へ手を伸ばしていく。政治家との癒着、株主総会にのさばる者たち。糸をたどった先には、頭取が抱えるバブル期の闇があった。調べるほどに圧力は強まり、やがて家族にまで及ぶ。剛腕の専務と時にぶつかり、時に手を組みながら、たった一人で巨大な組織に「ノー」を突きつける男。金融ビッグバンに揺れた時代を生々しく焼きつけた企業サスペンス！

## この漫画を読むのに向いている人

- 大きな組織の中で正しさを押し通すことの難しさを、**熱のある物語**として腰を据えて味わいたい人
- バブルがはじけたあとの金融のもつれを、専門用語に構えず**内側から見た人間ドラマ**として知りたい人
- 巨大な相手に一人で立ち向かう**勧善懲悪の痛快さ**が好きで、読み終えたあとに気持ちよくなりたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 実際の職務や制度がどう描かれるかを厳しく見ていて、**現実離れした抜擢や設定**が引っかかる人
- 悪役を徹底的に叩き潰す決着を望んでいて、**含みを残した幕引き**だと物足りなく感じる人
- 昔ながらの劇画調の絵柄が苦手で、**絵の好みが合うかどうか**を読むときにいちばん大事にする人

## 良い所

- 主人公が少し青臭いくらいまっすぐで、私はそこが好きでした。バブルがはじけた直後の、いちばん荒れた時期に放り込まれる**骨太な金融再編もの**で、読み終えたあとの気分まで晴れます。
- 正義感の芯はぶれないのに、闘ううちに人格そのものが変わっていく。作中でいう**仏鬼一体**という言葉どおり、清々しかった男の顔つきが巻を追うごとに鋭くなっていくのが見ていて怖い。
- 読み終えた僕は、銀行の中がここまで容赦なく描かれているとは思いませんでした。**融資の裏側も人事の力学**も隠さず出てくるので、金融の世界で働く気がすっかり失せます。
- お堅い話だろうと私は身構えていたけれど、業界の言葉には短い説明がついていて読みやすい。**ときどき挟まる家族の場面**でほっとできるのもよく、最後まで置いていかれずに済んだ。
- 「バカはどこまでいってもバカだな」と言う専務に、主人公が「一人くらいそういう人間がいてもいい」と返す場面が好きだ。**ぶつかり合う二人の距離**が少しずつ変わっていくのが面白い。

## 悪い所

- 俺は、このままだと銀行そのものが潰れるぞと周りの行員のほうが心配になった。言っていることは正しいのだけれど、**さすがにやりすぎな攻め方**では、と何度も思う。
- 役員同士の派閥争いはあり得なさそうな展開が続くうえ、私は**中途半端な決着のつけ方**にも肩透かしを食らいました。悪を叩き潰しきってほしかっただけに、物足りない後味が残ります。
- こんなに若い人が監査役に選ばれるわけがない、というところで私はまず引っかかった。**実務としての監査役の描かれ方**にも違和感が大きく、そこは割り切って読むしかない。
- 僕には主人公の輪郭がぼんやりしたまま最後まで掴みきれなかった。ひとつひとつの話が唐突に始まり、熱血漢なのか昼行灯なのか、**盛り上がらないまま終わる印象**が拭えない。
- 絵柄が別の有名作家にあまりに似ていて、最初は戸惑いました。**線の太い劇画調**が好みに合えばいいのですが、私はそこだけどうしても引っかかり、素直に絶賛できずにいます。
