# 覆面系ノイズ

## 基本情報

- 著者: 福山リョウコ
- 連載: 花とゆめ
- ジャンル: 少女漫画、音楽・バンド、青春・恋愛、学園
- 評価: 8/10
- 最終更新日: 2026年08月22日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/b3119ba5-8405-4b45-88f4-3fc06e3c1e0f

## あらすじ

歌うことが大好きな少女ニノは、幼い頃に初恋の相手と、そして海辺で曲を作ってくれた少年と、続けて辛い別れを味わう。いつか歌声を目印に見つけてもらえると信じて、砂浜でひとり歌い続けた日々。高校に入った彼女は、正体を隠した覆面バンドのボーカルに迎えられ、止まっていた時間がようやく動き出す。届けたい相手はひとりだけのはずが、歌は思ってもみない遠くまで飛んでいく。見開きから音が溢れ出すライブの熱に押されながら、誰かが幸せなら誰かが泣く片想いが行き来し、家庭に傷を抱えた少年たちも自分の弱さともがき合う。恋も歌も手放せない三人が、最後にどんな答えへたどり着くのか。読み終えてもしばらく余韻が抜けない、走り抜ける青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- **紙の上から音が鳴り出すようなライブの迫力**にどっぷりのめり込みたい、バンドものが好きな人
- 恋の矢印が絡み合う**苦しい片想いの行き来**を、じりじりしながら最後まで見届けたいと思う人
- 恋の決着まできっちり描き切る、**読後感のすっきりした長編**をまとめて一気に読み通したい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **感情の振れ幅が大きい主人公**を追いかけるのがしんどく、落ち着いた語り口を求めたい人
- 音の勢いを絵の力だけで受け取るのが難しく、**静かに味わえる物語**のほうを選びたくなる人
- 恋の後始末にきちんと筋道を求めるほうで、**都合よく見える着地**がどうしても気になる人

## 良い所

- 途中で休憩を入れるつもりが、深夜から明け方まで一息に読み切ってしまいました。終盤に向けての**風呂敷の畳み方**が上手すぎて、最後には求めていたカタルシスを全部もらった気分です。
- 紙なのに音が流れてくる感覚があって、ライブの場面では**画角からはみ出す歌声**の勢いに引きずり込まれました。気づけばバンドの一ファンとして拍手している自分がいます。
- 片想いの矢印が飛び交って、誰かが幸せだと誰かが辛くなる。それでもみんな一途だから憎めなくて、**誰も悪者にならない三角関係**にじりじりと胸が締めつけられる。
- バンドで恋も楽しむ軽い話だと思っていたら全然違った。三人とも良いやつなのにずるいところがあって、**自分の弱さと闘う姿**に重なるものがあり応援したくなる。
- 三角関係でここまですっきり終わるとは思わなかった。**結ばれない側にこそ光を当てる幕引き**になっていて、読み終えてからも一ヶ月ほどは余韻が抜けない。

## 悪い所

- ヒロインの言動が読んでいて落ち着きません。情緒の揺れる登場人物が多くて、**歌に飲まれたときの得体の知れなさ**も含めて、私にはちょっと近寄りがたく映りました。
- 音のない紙の上で盛り上がりを追いかけるのが難しかった。**画面の熱量と自分の温度差**が埋まらないまま話が進んで、序盤はどうにも置いていかれる感じ。
- 大人になってから読むとツッコミどころが増える。二人と良い関係を続けられる着地は**現実離れした収まり方**に見えて、面白かったのに素直には喜べない。
- 片方に肩入れして読んでいたので、あの振られ方はさすがにきつい。キスまでした相手が**きっぱり退場する扱い**になって、読後の喪失感がしばらく残った。
- 覆面で活動する理由の薄さがどうにも腑に落ちない。親に内緒で芸能の仕事を始めてしまう展開も引っかかって、**土台の作り込みの甘さ**が終盤まで気になり続ける。
