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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

だんドーン の感想と評価(良いところ、悪いところ)

だんドーン

著者: 泰三子

連載: モーニング

ジャンル: 社会コメディ歴史幕末

評価: 9.1/10

あらすじ

『ハコヅメ』の泰三子が描く、新たなる歴史エンターテインメント!幕末、後に「日本警察の父」と呼ばれる薩摩藩士・川路利良を主人公に、西郷隆盛らと共に激動の時代を駆け抜ける。情報工作、印象操作、および「仕事」としての維新。あまりにリアルでバカバカしい、本格幕末コメディ!

良い所

  • 歴史上の偉人たちを「組織で働く一人の人間」として、泰三子先生ならではのドライかつ愛のある視点で描き出しているのが本当に面白い!教科書には載っていない幕末の裏側を覗き見している気分です。
  • 西郷隆盛という「朴訥だけど底が知れない巨大な存在」の描き方が完璧です。彼の天然な振る舞いが、いつの間にか時代の大きなうねりを作っていく構成には、知的な興奮を禁じ得ませんでした。
  • 『ハコヅメ』譲りの鋭すぎるギャグのセンスが幕末という時代設定でも冴え渡っていて、シリアスな政治劇の最中に不意打ちで爆笑させられます。これほど笑える歴史漫画は他にありません。
  • 主人公の川路が「仕事」として淡々と、かつ全力で任務を遂行していく姿に、現代のサラリーマンにも通じる悲哀と格好良さを感じました。情報戦の重要性を説く描写も非常に説得力があります。
  • 「命のやり取りが日常」という幕末の残酷なリアリティも誤魔化さずに描かれていて、ギャグとの落差に背筋が凍るような瞬間があります。そのコントラストこそが、泰先生の作品の真骨頂だと感じます。

悪い所

  • 幕末の複雑な政治情勢や藩同士の思惑がかなり緻密に描かれているため、歴史の基礎知識がないと、今誰が何のために戦っているのかを把握するのに少し苦労してしまう場面があるかもしれません。
  • 泰先生特有の下ネタや生々しい話題がコメディのスパイスとして多用されているため、そうした表現に対して倫理的な抵抗感がある人には、物語のノリが少し下品に映ってしまう可能性があるかも。
  • 物語のテンポが非常に速く、かつ情報量が多いため、一字一句を丁寧に読み込まないと重要な伏線や皮肉を見逃してしまうことがあり、気楽な暇つぶしとして読むには少しカロリーが高い漫画です。
  • 一部の歴史上の人物に対する独自の解釈が、その人物に強い思い入れがあるファンにとっては、少し受け入れがたかったり、イメージが崩れたりするように感じてしまうリスクが多少なりともあります。
  • 現在は連載が始まったばかりの段階なので、「早く続きが読みたい」という渇望感が強く、コミックスが出るまでの期間が非常に長く感じられてしまうのが、ファンとしての唯一の不満です。

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