# 辻占売

## 基本情報

- 著者: 池田さとみ
- 連載: Nemuki+、ホラーM
- ジャンル: ミステリー、ファンタジー、オムニバス、ホラー
- 評価: 8.3/10
- 最終更新日: 2026年06月03日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/b5a13744-28b0-4656-b560-aaf503af2c6b

## あらすじ

生死や時間の交わる場所「四ツ辻」で、怪しげな占いを売る美しき姉・閑と盲目の弟・未信。そこには、誰にも言えない悩みや深い孤独、暗い欲望を抱えた相談者たちが吸い寄せられるように迷い込んでくる。姉弟の手によって提示される占いを通して、人々は自らの人生の真実と向き合い、未来の選択を迫られていく。人間の醜いエゴやドロドロとした愛憎を描きつつも、傷ついた魂を優しく包み込むような救いとあたたかい奇跡をもたらすスピリチュアルストーリー。怪奇ホラーの枠を超え、読者の心に静かな感動と極上の癒やしを届けるヒーリング・ファンタジーの金字塔！

## 良い所

- 四ツ辻で占いを売る閑と未信の**ミステリアスな佇まい**に心をつかまれた。人間味がありながらどこか浮世離れした二人のやり取りが堪らなく愛おしくて大好きだ。
- 単なるホラーではなく、傷ついた人間の心を優しく解きほぐす**極上の癒やしと救い**に満ちていて、読むたびにボロ泣きしてしまう。人間の嫌な部分を描きつつも最後は温かい涙が溢れる名作だ。
- 一話完結のオムニバスとして**お話の構成が本当に秀逸**で、毎回引き込まれる。相談者が占いを買うことで、己の人生やエゴと静かに向き合い自ら未来を選択していくプロセスが実に深いと思う。
- 池田さとみ先生が描く、和洋折衷な大正ロマンを思わせる**クラシカルな世界観と絵柄**が最高だ。どこかノスタルジックで怪しげな空気感が、四ツ辻というあの世との境目の描写に完璧にマッチしている。
- 本編が進むにつれて登場する死神の**死魔ちゃんのキャラクター性**がものすごく魅力的で気に入っている。不気味なはずの存在なのにどこかコミカルで愛らしく、物語の素晴らしいアクセントになっている。

## 悪い所

- ストーリーが終始淡々とおだやかに進行するため、劇的なバトルやハラハラする冒険などを期待して読むと**展開がやや地味で平坦**に感じられる。アッパーなエンタメ性を求める私には少し刺激不足だった。
- 人間の生々しいエゴやドロドロした愛憎劇を扱う話も多く、エピソードによっては**かなり後味が悪くて重いバッドエンド**になる。読む側のコンディションによっては気が滅入ってしまい少し辛かった。
- あえて余白を残してすべてを説明しない結末が多い。そのため白黒はっきりした解決を好む私にとっては、お話のオチが**少し抽象的でモヤモヤする**と感じられるエピソードがいくつかあった。
- 往年のレディースコミックのような**少し古い絵柄やタッチ**が、最近のクリアなデジタル作画に慣れている若い世代には馴染みにくいと思う。独特の線の細さやコマ割りに少し時代遅れ感を覚えた。
- 長期連載で巻数がかなり出ているため、中盤以降は占いのパターンや相談者の苦悩の描き方に**一部マンネリ感**を覚えるようになった。どうしても似たような展開を読んでいるような気分になる。
