レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
日に流れて橋に行く の感想と評価(良いところ、悪いところ)
日に流れて橋に行く
著者: 日高ショーコ
連載: Cookie/YOU
評価: 8.8/10
あらすじ
明治末期の東京・日本橋。まわりの呉服店が競うように西洋風へ姿を変えていくなか、老舗の「三つ星」だけは古いやり方のまま傾きかけていた。そこへ英国でデパートメント経営を学んだ三男が三年ぶりに帰ってくる。だが店の者は歓迎せず、味方だったはずの長兄は多額の借金を残して姿を消す。英国で出会った謎の資産家を出資者に迎え、下足番の廃止、開橋式に合わせた仕掛け、女性店員の登用と、それまでの常識をひっくり返す手を次々に打っていく。反発していた奉公人たちの顔つきも、少しずつ変わり始めた。守りたい者と変えたい者がぶつかりながら、和と洋の混ざりあう街に新しい商いが立ち上がる。呉服店が百貨店へ生まれ変わる、その熱い瞬間!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 傾いた老舗が新しい仕組みへ生まれ変わっていく道のりを、商いの駆け引きまで含めて味わいたい人
- 和と洋が入り混じる明治の街並みや着物と洋装の移り変わりを、絵の細部までじっくり眺めていたい人
- 女性が働く場のまだ少なかった時代に、自分で決めた道で胸を張って進んでいく姿を見届けたい人
向いていない人
- 主人公の打つ手が片っ端から当たっていく流れに、物事が上手く運びすぎると感じてしまう人
- 高圧的で腹の内を見せない人物が物語の中心に居続けるので、そういう相手にいらだってしまう人
- 刊行の間隔が長いうえ人間関係も込み入っているので、待つあいだに話の筋を見失ってしまう人
良い感想・レビュー
- 華やかな時代の空気ごと写し取った絵に引き込まれて、私は日本橋の街並みをいつまでも眺めていられた。和と洋が混ざりあう景色を見ているだけでも楽しい。
- 時流をどう読んで商売を広げるか、そこを追いかけるだけでも私は面白かったんです。古い商いが百貨店へ変わっていく道のりが丁寧に描かれていて、家業を継ぐ立場の人ほど刺さると思います。
- 下足番の廃止や女性店員の採用と、打つ手のひとつひとつが明治そのもので、読みながら自分が文明開化の現場に立っている気分になった。最初は反発していた店員が変わっていく流れもいい。
- 和から洋へ移り変わる時代の戸惑いが、どちらの側にも偏らず丁寧に描かれている。互いの良さがわかるからこそ譲れない、そのぶつかり合いの揺れが私にはたまらなく面白い。
- 働く女性がまだ珍しかった頃に、自分で選んだ道で胸を張る姿がまぶしかった。滅多に人を褒めない出資者が漏らした短い一言に、私まで泣きそうになってしまう。
悪い感想・レビュー
- 才能があるのはわかるけれど、打つ手が片っ端から当たっていく展開は出来すぎに思えてならない。お金がどこからでも湧いてくるようで、読んでいる自分だけが醒めていく。
- 出資者の頭ごなしで横柄な物言いが、私にはどうにも鼻についた。物語を動かす存在なのはわかるが、腹の内が見えないぶん、この先を信じていいのか落ち着かない。
- 失踪した長兄の事情が明かされても、私は素直に許す気になれなかった。惚れた相手のために店の金を持ち出したと知ると、大店の主としての無責任さばかりが残る。
- 主人公の商いの冴えには唸るのに、人の気持ちとなるとびっくりするほど鈍い。まわりの女性たちがやきもきしているのを見ると、そこだけが私にはもどかしかった。
- 大好きなのに新刊が一年に一度ほどしか出ないので、私は毎回前の巻を読み直すはめになる。話の筋も人間関係も込み入っていて、記憶を頼りに読み進めるのはつらい。
良い感想・レビュー
- 華やかな時代の空気ごと写し取った絵に引き込まれて、私は日本橋の街並みをいつまでも眺めていられた。和と洋が混ざりあう景色を見ているだけでも楽しい。
- 時流をどう読んで商売を広げるか、そこを追いかけるだけでも私は面白かったんです。古い商いが百貨店へ変わっていく道のりが丁寧に描かれていて、家業を継ぐ立場の人ほど刺さると思います。
- 下足番の廃止や女性店員の採用と、打つ手のひとつひとつが明治そのもので、読みながら自分が文明開化の現場に立っている気分になった。最初は反発していた店員が変わっていく流れもいい。
- 和から洋へ移り変わる時代の戸惑いが、どちらの側にも偏らず丁寧に描かれている。互いの良さがわかるからこそ譲れない、そのぶつかり合いの揺れが私にはたまらなく面白い。
- 働く女性がまだ珍しかった頃に、自分で選んだ道で胸を張る姿がまぶしかった。滅多に人を褒めない出資者が漏らした短い一言に、私まで泣きそうになってしまう。
悪い感想・レビュー
- 才能があるのはわかるけれど、打つ手が片っ端から当たっていく展開は出来すぎに思えてならない。お金がどこからでも湧いてくるようで、読んでいる自分だけが醒めていく。
- 出資者の頭ごなしで横柄な物言いが、私にはどうにも鼻についた。物語を動かす存在なのはわかるが、腹の内が見えないぶん、この先を信じていいのか落ち着かない。
- 失踪した長兄の事情が明かされても、私は素直に許す気になれなかった。惚れた相手のために店の金を持ち出したと知ると、大店の主としての無責任さばかりが残る。
- 主人公の商いの冴えには唸るのに、人の気持ちとなるとびっくりするほど鈍い。まわりの女性たちがやきもきしているのを見ると、そこだけが私にはもどかしかった。
- 大好きなのに新刊が一年に一度ほどしか出ないので、私は毎回前の巻を読み直すはめになる。話の筋も人間関係も込み入っていて、記憶を頼りに読み進めるのはつらい。










