レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁
著者: 横幕智裕
連載: グランドジャンプ
ジャンル: ミステリー・推理・サスペンス/ヒューマンドラマ/職業・業界
評価: 7.8/10
あらすじ
警察も法律も動かない、身近な民事トラブルや冤罪。それを科学の力だけで解きほぐす民間の調査機関があった。もじゃもじゃ頭でドーナツばかりかじるだらしない男・流田縁。だが正体は、かつて科学捜査のエースとうたわれた天才鑑定人だった。痴漢冤罪、筆跡、DNA。日常に潜む依頼を鮮やかにさばいていく縁には、恋人を殺された日の記憶を丸ごと失ったという深い闇がある。一話完結の小気味よさと、じわじわ迫る大きな謎。その二つが一冊にしっかり同居している。失われた最後の時間と向き合い、決定的証拠を突きつける。三年越しの陰謀に終止符を打つ、逆転のミステリー!
読む前に確認したい相性
向いている人
- テンポのいい一話完結と、じわじわ迫る大きな謎の両方を、一冊でまとめて味わいたい人
- DNAや筆跡など科学捜査の裏側をのぞきながら、事件が解けていく過程をじっくり楽しみたい人
- 普段はだらしない主人公が、いざ決める場面でみせるギャップの格好よさにぐっとくる人
向いていない人
- 小難しい科学知識をたっぷり期待して、本格的な捜査描写だけをじっくり読み込みたい人
- 感情移入した主要な登場人物が次々と退場していく、後味の重い展開がとにかく苦手な人
- ひねくれて後ろ向きな主人公よりも、いつもまっすぐ前を向く主人公に寄りそいたい人
良い感想・レビュー
- だらしなくてドーナツばかり食べている主人公が、決めるところではきっちり決める。このギャップにやられました。痴漢冤罪や筆跡鑑定を科学の目で解いていく手つきが小気味いい。
- 一話完結でどんどん読める。なのに主人公の記憶が欠けた過去という縦軸がずっと張られていて、次はどこまで真相に近づくのかとそわそわしながら追いかけている。
- 人情ものかと思って読み始めたら、発想の転換でひっくり返す正統派ミステリの顔も持っていた。絵が端正で、泣かせどころもちゃんとある。欲張りな一冊だと感じた。
- DNA鑑定に子どもの筆跡鑑定と、知らない世界の話がぎっしり。証拠が残ってしまう仕組みなど、科学捜査のトリビアが一つずつ増えていくのがうれしい。読むほど詳しくなれる。
- 美人の所長があっさり退場したときは驚いたけれど、主人公と恋人の意外なほど純粋な愛の話に胸が締めつけられた。シリアスな場面もヒロインたちの明るさでほっとできる。
悪い感想・レビュー
- 社会派サスペンスを期待したら、扱う事件は民間レベルの身近な話が中心だった。記憶をなくした主人公の殺人事件もゆっくりとしか進まず、じれったく感じる時があった。
- 顔は男前なのに、主人公の性格がひねすぎる。ギャグも後ろ向きで暗いところがあって、主人公に乗り切れないまま読み終えてしまった。もう一度読み返すかは微妙だ。
- 話が進むほど科学捜査の比重が減って、大きな陰謀の縦軸ばかりが追われていく。もっと一話完結の身近な鑑定を読みたかったので、そこは少し残念に思う。
- とにかく人が死にすぎる。核心を知る人物まであっさり殺されていく展開は後味が悪く、ご都合主義っぽく感じてしまって、ミステリーとしては乗り切れなかった。
- 劇画チックで粗削りな画風は好みが分かれると思う。ヒロインの恋愛感情の動きや急な展開についていけない場面もあって、少し戸惑いながら読んでいた。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
だらしなくてドーナツばかり食べている主人公が、決めるところではきっちり決める。このギャップにやられました。痴漢冤罪や筆跡鑑定を科学の目で解いていく手つきが小気味いい。
社会派サスペンスを期待したら、扱う事件は民間レベルの身近な話が中心だった。記憶をなくした主人公の殺人事件もゆっくりとしか進まず、じれったく感じる時があった。
一話完結でどんどん読める。なのに主人公の記憶が欠けた過去という縦軸がずっと張られていて、次はどこまで真相に近づくのかとそわそわしながら追いかけている。
顔は男前なのに、主人公の性格がひねすぎる。ギャグも後ろ向きで暗いところがあって、主人公に乗り切れないまま読み終えてしまった。もう一度読み返すかは微妙だ。
人情ものかと思って読み始めたら、発想の転換でひっくり返す正統派ミステリの顔も持っていた。絵が端正で、泣かせどころもちゃんとある。欲張りな一冊だと感じた。
話が進むほど科学捜査の比重が減って、大きな陰謀の縦軸ばかりが追われていく。もっと一話完結の身近な鑑定を読みたかったので、そこは少し残念に思う。
DNA鑑定に子どもの筆跡鑑定と、知らない世界の話がぎっしり。証拠が残ってしまう仕組みなど、科学捜査のトリビアが一つずつ増えていくのがうれしい。読むほど詳しくなれる。
とにかく人が死にすぎる。核心を知る人物まであっさり殺されていく展開は後味が悪く、ご都合主義っぽく感じてしまって、ミステリーとしては乗り切れなかった。
美人の所長があっさり退場したときは驚いたけれど、主人公と恋人の意外なほど純粋な愛の話に胸が締めつけられた。シリアスな場面もヒロインたちの明るさでほっとできる。
劇画チックで粗削りな画風は好みが分かれると思う。ヒロインの恋愛感情の動きや急な展開についていけない場面もあって、少し戸惑いながら読んでいた。
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