# オークション・ハウス

## 基本情報

- 著者: 小池一夫、叶精作
- 連載: ビジネスジャンプ
- ジャンル: 青年漫画、ハードボイルド、ミステリー・サスペンス
- 評価: 7.6/10
- 最終更新日: 2026年08月24日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/b9bfb26c-337d-48be-bd47-13249e368325

## あらすじ

世界一の目を持つ男、柳宗厳。英国の老舗オークションハウスで敏腕の重役として名を馳せる彼には、もうひとつの顔があった。伝説の贋作師の息子に技を叩き込まれた、天才の贋作師である。幼い日、一枚のフェルメールを狙った三人の男に両親を奪われた。仇を討つ、そのためだけに彼は美術界の裏側へ潜り込んだのだ。名画の真贋をめぐる騙し合い、闇のオークション、美術品に群がるマフィアの企み。鍛え上げた眼と古い武術を武器に、リュウは三人の暗殺者をじりじり追い詰めていく。だが復讐を果たした先に待っていたのは、市場を裏から操る巨大組織と、歴史の闇に沈んだ秘宝の争奪戦だった。美への誇りを胸に闇へ挑む、アート・クライム・アクション！

## この漫画を読むのに向いている人

- 名画の真贋をめぐる**騙し合いと駆け引き**を、たっぷりの薀蓄ごとじっくり味わいながら読みたい人
- 何でもこなす主人公が行く先々で敵を叩きのめしていく、**痛快な無双劇**にどっぷり浸りたい人
- 描き込みの濃い劇画の絵柄で、**大人向けの復讐譚**を長い尺のままじっくり読みふけりたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 後半で話がどんどん大きく広がっていくので、**きれいに畳まれる結末**を何より大事にしたい人
- お色気の場面が多めなので、**濃いめのサービス描写**は避けて物語の筋だけを追っていきたい人
- 文字量も描き込みも多い作りなので、**軽やかに読める短編**を空き時間にさくっと楽しみたい人

## 良い所

- この世に存在しないはずの絵をゼロから作り上げ、専門家ごと欺いてみせる展開に痺れた。**四百年前の埃を修道院から集める**なんて、知っていても一生使い道のない話。そこが妙に面白い。
- 叶精作さんの絵がとにかく上手い。幻の名画が会場に運び込まれる場面は、**目がくらむほどの豪華さ**が段違いだった。劇画のタッチも好みで、主人公の逞しさに惚れ惚れする。
- 登場人物の動かし方が計算し尽くされていて、私には矛盾らしい矛盾が見つからなかった。前半の**鮮やかな逆転劇**は何度読んでも唸る。絵の良さと話の運びがきれいに噛み合う。
- 次に何が起きるかまるで読めない。**とんでもない急展開**が続くので、あれこれ考えながら追うのが楽しかった。よくこんな話を思いつくものだと、作り手に脱帽している。
- 知識も語学も武術も何でもござれ。主人公が男からも女からもほめられまくるので、**なろう系に近い気持ちよさ**がある。突っ込みを入れながら読むのが、私にはちょうどいい。

## 悪い所

- 序盤の緻密な美術ミステリーが好きだったぶん、進むにつれて**銃撃戦とお色気に寄っていく**のが惜しい。マフィア相手ならオークションで騙し合ってほしかったと、今でも思っている。
- 終わりどころを何度も逃していると感じた。主人公が女たちと別れて消えていく場面で締めればよかったのに、そこから**無理やり引き延ばした**印象が拭えない。尻すぼみの幕切れにもやもやが残る。
- 主人公が万能すぎる。行く先々で女性が都合よく惚れて身を投げ出すので、**ご都合主義の連続**にだんだん白けてしまった。バブル期の空気そのままという感じ。
- これ何を読んでいるんだっけ、と我に返る回数が多い。**お色気の場面の比重**が思ったより大きく、多すぎてもはやギャグに見えてくる。筋を追いたい私には少ししんどい。
- 劇画調の絵が密度たっぷりで、そこに**説明のセリフがぎっしり**詰まっている。絵画の知識がないと長台詞は流し読みになるし、読み終わる頃には目がすっかりくたびれる。
