# 砂時計

## 基本情報

- 著者: 芦原妃名子
- 連載: Betsucomi
- ジャンル: 恋愛、少女漫画、ヒューマンドラマ、青春
- 評価: 9.3/10
- 最終更新日: 2026年08月11日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/bb4bd907-c94b-48b0-ba3b-345e8f6777a6

## あらすじ

12歳の冬、両親の離婚で母の故郷へ移り住んだ杏。知らない土地に戸惑う彼女へ、豪快な幼なじみや近所の兄妹が居場所をくれた。けれど暮らしに削られていった母は、一年計の砂時計を娘に残して逝ってしまう。救えなかった悔いを抱えたまま、杏は初恋の相手と手を取り合い、離れては近づき、傷つけ合っては別れ、それでも忘れられないまま大人になっていく。別の相手との結婚を目前にしても、胸の奥の声は消えてくれない。落ちていく砂がそのまま、戻らない時間の重さになって胸に積もる。初恋の痛みも、生きることのままならなさも、遠まわりの果てに届く答えも、全部そろった長い恋の物語！

## この漫画を読むのに向いている人

- キラキラした恋の話より、**初恋の痛みと消えない後悔**まで丸ごと描ききった物語をじっくり読みたい人
- 戻らない時間の重さを、十年以上かけてようやくたどり着く**遠まわりの恋**の形で味わいたい人
- 弱さを抱えた主人公が周りに支えられて立ち直っていくまでを、**時間をかけて見届けたい**人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 明るくときめく学園ものを読みたい気分で、**家族の死という重い題材**はできれば避けておきたい人
- すれ違いと遠距離が長く続く展開が苦手で、**もどかしさに耐える読み方**は選びたくない人
- 感情を強く揺さぶられると疲れてしまうので、**軽い気持ちで読める恋の話**を探している人

## 良い所

- 主人公はどこか危なっかしくて、それでも前へ進もうとする。読んでいるうちに、**誰かをただ好きだった時間**がふっとよみがえってきた。忘れていた感情を掘り起こされた気分だ。
- すれ違っても、別の誰かに恋しても、互いを忘れられない。切なくて苦しくて、たまに幸せ。**時の流れを映す砂時計**の置き方がきれいで、これまで読んだ恋の話でいちばん胸に残りました。
- 少女漫画にしては重いが、その分だけ読みごたえがある。何度も泣かされた。誰と付き合っても互いを追い続ける二人の想いが、**全編を詩のように貫いていく**のがうまい。
- キラキラした少女漫画とは違います。**初恋の痛さと子どもの頃の記憶**が丁寧に描かれていて、あの頃にはもう戻れないという感覚が、タイトルとぴたりと重なるんです。
- 苦しくて動けない時期に読み、登場人物それぞれの葛藤や成長に何度も背中を押されました。何年たっても心に残る、**自分の転換期に寄り添ってくれた**一冊です。

## 悪い所

- 主人公も相手役も、抱えているものが重すぎる。**この二人で幸せになれるのか**と、読みながら何度も心配になった。恋の話として気楽に楽しむのは、自分には難しかった。
- キラキラした少女漫画のつもりで開いたら、序盤から**母の死という重い出来事**が来て、正直しばらく拒否反応が出ました。明るい話を求めて手に取ると面食らうと思います。
- すれ違いと遠距離、過去の傷に囚われる展開が**とにかく長い**。胸が苦しくなって、途中で何度か休まないと気持ちを持っていかれた。一気読みには向かない作りだ。
- 自分の言いたいことだけ言って、相手がどう受け取るかを考えない人が**やたら多い**気がします。すれ違いの原因がそこにあるので、もどかしい場面がずっと続きました。
- 繊細すぎる主人公が過去を引きずり続ける姿には、正直いらいらしました。母親が追い詰められていく描き方も**リアルすぎて苦しく**、読む側の体調を選ぶ作品だと感じます。
