# いぬやしき

## 基本情報

- 著者: 奥浩哉
- 連載: イブニング
- ジャンル: ヒューマンドラマ、青年マンガ、SF、アクション
- 評価: 8.7/10
- 最終更新日: 2026年05月05日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/bd0a1f7f-5661-4bbb-8946-5bd6132cfde3

## あらすじ

定年を間近に控えた冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎。末期ガンを宣告され、家族にも疎まれる絶望の淵にいた彼は、ある晩、宇宙人の事故に巻き込まれ全身を機械の体に改造されてしまう。一方、同じ事故に遭った高校生・獅子神皓もまた、人間を超越した兵器の体を手に入れていた。人を救うことで自らの存在意義を見出す犬屋敷と、圧倒的な力で殺戮を繰り返す獅子神。対照的な二人の「機械」が交錯し、物語はやがて地球規模の危機へと加速していく。奥浩哉が圧倒的な画力で描き出す、命の価値を問い直す衝撃のSFアクション巨編！

## 良い所

- 冴えないおじいちゃんが最強のヒーローになる設定に震えました！家族から疎まれていた彼が、人を救うことで自分の命の価値を見出していく姿に何度も涙しました。奥浩哉先生の緻密な作画も映画のようで圧巻です。
- 善の犬屋敷と悪の獅子神という、力の使い方が正反対な二人の対比が凄まじく面白いです。特に犬屋敷がスマホやネットを駆使して人々を助けるシーンはカタルシス満載！SFと人間ドラマが融合した最高傑作です。
- 機械の体になった後のメカ描写がとにかく細かくてカッコいい。CGを駆使したような独特の質感が、この作品の世界観をよりリアルに引き立てています。おじいちゃんの背中に、本当の強さを教えてもらった気がします。
- 全１０巻という絶妙なボリューム感で、最後まで一気に読み切ってしまいました。最初は悲惨な設定ですが、絶望的な状況下でも決して良心を捨てない犬屋敷さんの生き様に勇気をもらえる、素晴らしい読後感でした。
- 獅子神という悪役の心理描写も丁寧で、単なる勧善懲悪に終わらない深みがありました。最終回の地球規模の展開には度肝を抜かれましたが、一本筋の通ったテーマ性が美しく、読み終わった後は放心状態になりました。

## 悪い所

- 獅子神による無差別な殺戮描写が非常に凄惨で、読んでいて本当に気分が悪くなりました。子供や女性が理不尽に殺されるシーンが多くて、エンタメとして楽しむには私には少し刺激が強すぎて、最後まで辛かったです。
- 序盤の家族の扱いがあまりに酷すぎて、読んでいてかなりイライラしてしまいました。リアリティがあるのは分かりますが、犬屋敷さんが不憫すぎて精神的に削られます。もう少し救いのある展開を早く見たかったです。
- 物語の後半、特に隕石が迫るクライマックスの展開が少し唐突に感じてしまいました。それまでのシビアな人間ドラマが好きだった分、急にハリウッド映画のような大味な解決になったのが、私には少し不満でした。
- ネット掲示板やSNSの描写が当時のノリを反映しているせいか、今読むと少し時代遅れで鼻につく瞬間がありました。一部のキャラクターのセリフも説教臭く感じてしまい、物語にどっぷりと没入できませんでした。
- 作画は非常に緻密で素晴らしいのですが、時々デッサンや構図に違和感を覚えるコマがありました。人物の表情が少し硬く見えることもあり、感情移入しにくい場面があったのが、個人的には少し残念なポイントです。
