# なるたる

## 基本情報

- 著者: 鬼頭莫宏
- 連載: 月刊アフタヌーン
- ジャンル: SF、サスペンス・ヒューマンドラマ、ダークファンタジー
- 評価: 8/10
- 最終更新日: 2026年10月02日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/be6c0123-50ec-4163-8920-423fe32ffe33

## あらすじ

小学6年生の玉依シイナは、夏休みに訪れた祖父母の島で海に溺れかけ、星の形をした不思議な生き物・ホシ丸に助けられる。ホシ丸は、子どもの心とつながって姿も力も自在に変える「竜の子」の一体だった。島から戻ったシイナは、同じく竜の子を連れた内気な少女・明や、竜の秘密を知る青年・鶴丸と出会い、少しずつ仲を深めていく。けれどその裏では、須藤直角が率いる「黒の子供会」が、竜の力で人の世をまるごと作り直そうと動いていた。親友を追いつめるいじめ、竜を兵器にしようとする国の思惑。明るいシイナの毎日に、逃げ場のない現実がじわじわと入り込んでくる。かわいい見た目の奥に、世界の終わりと始まりを抱えた終末ファンタジー！

## この漫画を読むのに向いている人

- セカイ系や終末ものが好きで、**かわいい絵柄から一転して重くなる物語**を覚悟のうえで味わいたい人
- 曖昧なセリフの真意を考えたり、あちこちに散りばめられた**伏線を読み終えてから回収したり**するのが好きな人
- 頭を空っぽにする娯楽よりも、**読み終えたあとに色々と考えこむ重い話**にどっぷり浸かりたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 友情や愛情が実を結ぶ**明るいハッピーエンド**を求めていて、救いのない結末を読むのがつらい人
- いじめや暴力、殺戮など**残酷な描写や性的な場面**が何度も続くと、物語に集中できなくなる人
- 物語が**終盤で駆け足になる展開**や、最後まで回収されない伏線にモヤモヤしてしまう人

## 良い所

- 元気いっぱいで少年漫画の主役みたいな女の子が、**根拠もなく世界に選ばれる理不尽さ**にじわじわ侵されていく。呆然と立ち尽くしてこちらを見つめる少年少女の絵が、胸に突き刺さって痛い。
- 線の細いキャラに読めない展開、**かわいさと残酷さが表裏一体**の世界。まるで鋭利な刃物みたいで、読み終えたあとも傷痕がしっかり残る。今までにない漫画を探している人には、かなり推したい一作。
- 残酷なシーンばかり話題になりますが、面白さの芯は設定と伏線と結末にあると思います。セリフがわりと曖昧で初見ではつかみにくいものの、**最後まで読んでから見返すと新しい発見がある**のが楽しいです。
- 空しいときにふと読みたくなり、読み終えるとさらに空っぽになる。地球は人がいなくても回ると突きつけられて、**かえって今日を生きる気持ちが少し楽になった**。賛否ある結末も、きれいな終わり方だと思う。
- 暗い表情ばかり注目されがちだけど、**明るく生き生きとした顔つき**もよく描けている。父子家庭の言葉少ない暮らしにほっとする場面があり、床に座ってタバコを吸う父親なんか好きだった。

## 悪い所

- 子どもたちは間違っていても、彼らなりに精一杯考えている。ただ竜の子が世間に知れ渡ってからの軍事介入や人々の反応は、**時間がなかったのか超早回し**。同じ作者の別作品でまとめ直した感がある。
- 身内への過剰な依存、行き過ぎたいじめ、真面目な中学生の唐突な性的アプローチなど、**女性目線だと引いてしまう場面**が立て続けに出てきます。最終話でも回収されない伏線が多く、モヤモヤが残りました。
- ツンケンしているだけに見えた少年が、三人暮らしの間はいきいきとした表情を見せて魅力的だった。ただ、**表現がドギツすぎた**気がする。死ぬことでしか想いを示せなかったのかと考えてしまう。
- 前半は明るく前向きな主人公に救われていたのに、終盤は感情移入したキャラが**救われないまま次々と凄惨な死を迎える**。ほぼ鬱状態で読み進めるしかなく、しばらく底抜けに明るいアホな漫画しか読めそうにない。
- 鬱漫画と聞いていたとおりの内容でした。しっかり読めていないせいもあるかもしれませんが、後半はとくに**鬱な出来事がただ並べられているだけ**に見えて、話の流れがつかめません。
