レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
Jドリーム の感想と評価(良いところ、悪いところ)
Jドリーム
完結著者: 塀内夏子
連載: 週刊少年マガジン
評価: 8.4/10
あらすじ
Jリーグ開幕を翌年に控えた日本。プロ化の波にどこか戸惑うベテランMF本橋の前に、鳶職上がりの十六歳・赤星鷹が現れる。入団テストに一度は落とされた少年は、並外れたバランス感覚を買われて拾い上げられ、やがて史上最年少で日本代表に呼ばれる。ワールドカップがまだ遠い夢だった時代、アジアに与えられた枠はたった二つしかない。利用し、欺き、削り合い、それでも走り続ける男たちの予選が始まる。若さと衰え、夢と現実。ゆずり葉のように世代がすれ違う一瞬を、これほど切なく描いた少年漫画がかつてあった。骨が折れても、膝が笑っても、彼らは前へ出る。ドーハの夜まで駆け抜ける、日本サッカーの原風景!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ワールドカップが夢物語だった時代の日本代表を知っていて、あの熱をもう一度たどりたい人
- ベテランと若手がぶつかる世代交代のドラマに弱く、去っていく側の背中まで見届けたい人
- 必殺技のないリアル路線が好みで、駆け引きと怪我のなまなましさまで含めてサッカーを読みたい人
向いていない人
- きれいに畳まれた結末を大事にしていて、駆け足で終わる幕引きにがっかりしてしまう人
- 絵柄の好みがはっきりしていて、少女漫画寄りの線で描かれる少年スポーツ漫画にどうしても入り込めない人
- 時代がかった主人公の素行が気になってしまい、喫煙や賭け事の描写で気持ちが冷めてしまう人
良い感想・レビュー
- 十六歳の天才という設定を除けば、試合の運びはとことん現実的だ。必殺シュートに頼らない駆け引きだけで最後まで読ませるので、大人が読んでもちょうどいい。
- 骨が折れても守り続けるベテランの姿には、何度読んでも泣かされる。若い世代へ手渡していく側の重みは、年を取るほど深く刺さってくるから不思議だ。
- 全員が幸せに終わるわけじゃない。夢の途中で去っていく者まで書き残しているから、この話は信用できる。サッカーを借りた人間ドラマとして読める一本。
- 「まだ十分ある」と見守る側と、「もう十分しかない」と走る側。同じ時間が正反対に流れる描き方が唸るほどうまい。運命を自分で決められる者との差が、そこにある。
- アジアに二つしかない椅子を奪い合う予選は、きれいごとで済まない。利用し、欺き、削る。少年誌がここまで踏み込んだ、大人が背負う勝負のえげつなさ。
悪い感想・レビュー
- 同じ作者の前作と、人物の描き分けや話の骨格が似すぎているのは否めない。高校かプロかの違いくらいしかない場面すらある。前作を読んだ人ほど戸惑うはず。
- 少女漫画寄りの線と目の描き方が、読みはじめの入口ではどうにも受けつけない。読み進めるうちに気にならなくなるとはいえ、ここでつまずく人はいるはず。
- 十六歳が代表で無双するあたり、主人公の突き抜けた強さはさすがに出来すぎだ。試合描写の細部にも取り違えらしき箇所があり、そこはどうにも惜しい。
- 打ち切りのような幕の下ろし方には、正直かなりがっかりさせられる。プレーの格好よさが大好きなだけに、終わりまで含めて振り返ると評価は一段下がる。
- 未成年の喫煙やスリ癖、野宿暮らし。九〇年代そのままの主人公像は、いま読むとかなり引っかかる。現役代表が子ども相手に金を賭ける場面まで出てくる。
良い感想・レビュー
- 十六歳の天才という設定を除けば、試合の運びはとことん現実的だ。必殺シュートに頼らない駆け引きだけで最後まで読ませるので、大人が読んでもちょうどいい。
- 骨が折れても守り続けるベテランの姿には、何度読んでも泣かされる。若い世代へ手渡していく側の重みは、年を取るほど深く刺さってくるから不思議だ。
- 全員が幸せに終わるわけじゃない。夢の途中で去っていく者まで書き残しているから、この話は信用できる。サッカーを借りた人間ドラマとして読める一本。
- 「まだ十分ある」と見守る側と、「もう十分しかない」と走る側。同じ時間が正反対に流れる描き方が唸るほどうまい。運命を自分で決められる者との差が、そこにある。
- アジアに二つしかない椅子を奪い合う予選は、きれいごとで済まない。利用し、欺き、削る。少年誌がここまで踏み込んだ、大人が背負う勝負のえげつなさ。
悪い感想・レビュー
- 同じ作者の前作と、人物の描き分けや話の骨格が似すぎているのは否めない。高校かプロかの違いくらいしかない場面すらある。前作を読んだ人ほど戸惑うはず。
- 少女漫画寄りの線と目の描き方が、読みはじめの入口ではどうにも受けつけない。読み進めるうちに気にならなくなるとはいえ、ここでつまずく人はいるはず。
- 十六歳が代表で無双するあたり、主人公の突き抜けた強さはさすがに出来すぎだ。試合描写の細部にも取り違えらしき箇所があり、そこはどうにも惜しい。
- 打ち切りのような幕の下ろし方には、正直かなりがっかりさせられる。プレーの格好よさが大好きなだけに、終わりまで含めて振り返ると評価は一段下がる。
- 未成年の喫煙やスリ癖、野宿暮らし。九〇年代そのままの主人公像は、いま読むとかなり引っかかる。現役代表が子ども相手に金を賭ける場面まで出てくる。
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