レビュー著者: 漫画よしあし
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サラリーマン金太郎 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「しゃあーーっ!!」という金太郎の咆哮と共に、巨大な利権や理不尽な上司を力業でねじ伏せていく様には、読んでいて本気でスカッとしました!現代の閉塞感をぶち破る、最強のデトックス漫画です。
- 金太郎の、「建前を抜きにして、本気で人と向き合う」という真っ直ぐな生き方に、男として、一人の人間として、魂が震えるほどの憧れを抱きました。彼に惹かれて大物たちが味方になっていく展開には、理屈抜きの説得力があります。
- 本宮先生の描く豪快で、力強い筆致が物語の熱量と完璧にマッチしています。ここぞという時の見開きページの迫力には、圧倒的な生命力が宿っていて、ページを捲るたびにエネルギーを分けてもらえるような気がします。
- 単なる成功物語ではなく、「男の意地」や「親子の絆」といった普遍的なテーマが泥臭く描かれているのが素晴らしい。仕事に疲れた時、自分を見失いそうになった時に読むと、明日からまた戦う勇気が湧いてきます。
- 日本の戦後社会の成り立ちや、裏側のパワーバランスについても学べる側面があり、単なる娯楽作に留まらない深みがありました。金太郎という一人の男の人生を、壮大な叙事詩として見届けられる、唯一無二の傑作です。
悪い所
- 「いくら何でもそんな上手くいくわけない」という超展開の連続なので、論理的なリアリティを求めるビジネスパーソンには、あまりにご都合主義な構成に冷めてしまう場面が多々あるかもしれません。
- 昭和の価値観や、女性・部下に対する言動が今の時代から見るとかなり極端で、倫理的に受け入れがたい描写が含まれていることがあります。時代の空気感として割り切らないと、不快感を感じてしまう可能性。
- 物語が長期化するにつれて、金太郎が最初から「完成された存在」になりすぎて、初期のような泥臭い苦労や葛藤が薄れてしまった時期がありました。無敵になりすぎて、ハラハラするような緊張感がなくなったのが少し残念。
- 政治や利権絡みの話がかなり複雑になる時期があり、純粋に金太郎の暴れっぷりを見たい自分には、少し内容が難解すぎてテンポが落ちているように感じられた回がありました。もう少しシンプルな勧善懲悪が好きだったな。
- 一部の悪役たちの末路が、あまりに急展開で片付けられることがあり、もっとじっくりと因縁を解消してほしかったなと感じる場面がありました。本宮節ゆえの「勢い」なのですが、少し大雑把に映ることも。





