# 火葬場のない町に鐘が鳴る時

## 基本情報

- 著者: 碧海景、和夏弘雨
- 連載: ヤングマガジン海賊版
- ジャンル: ゾンビ、ホラー、サスペンス
- 評価: 5.5/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年10月23日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/c645274f-47bd-4ee1-850f-233181e43ee0

## あらすじ

山あいの小さな町では、夕方6時に不協和音の鐘が鳴る。その音が聞こえたら夜明けまで外へ出てはいけない。出れば「冥奴様」が迎えにくるからだ。10年ぶりに東京から戻った高校生の勇人は、掟を知らないまま夜の町へ踏み出し、得体の知れない化け物を目にしてしまう。幼なじみと再会したのもつかの間、鐘を聞くたびに激しい頭痛に襲われる勇人を見た父が姿を消す。勇人は町を去ったいきさつを覚えていない。父を捜して化け物がうろつく夜道へ出るほど、小さな町の秘密は深まっていく。古いしきたりと祟りの気配が、昼と夜でまるで別の顔を見せる町にじわじわと染み出す。鐘の音の向こうで待つのは、忘れた過去と町に眠る闇！

## この漫画を読むのに向いている人

- 村のおきてや**たたり・呪いといった土着の怖さ**が好きで、怖いもの見たさで先を追いたい人
- **昼と夜で顔を変える田舎町の不気味さ**を、化け物の気味悪さとあわせて味わいたい人
- 序盤のじれったさを越えて、**少しずつ謎がほどけていくミステリー**をじっくり追いたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **人の忠告を聞かずに突っ走る主人公**を見ると、イライラして読み進められなくなる人
- **広げた謎をきっちり回収する筋運び**を求め、ご都合主義な展開に冷めてしまう人
- 話が進むほど増える**グロテスクで気持ち悪い描写**が苦手で、設定の無理にも引っかかる人

## 良い所

- 怖いもの見たさで、つい先へ先へと読み進めてしまう。昔からの慣習や民俗に**だんだん興味がわいてくる話**で、一度読み終えたのに、また読みに来たくなってしまう。
- **村のおきてや七不思議、たたりに呪い**といった題材が好きなら、かなり引き込まれる中身です。主人公の記憶はなぜ抜けているのか、父親は生きているのか、結末は悲劇なのか、気になって仕方ありません。
- 面白くないと言われがちでも、面白いと思う。田舎の悪いしきたりが人を追い込んでいく感じ、化け物らしい不気味さ、それに**昼と夜で町の顔ががらりと変わる**ところも好きだ。
- 最初はせりふ回しでテンポが落ち、人物の素性や魅力もなかなか見えず、じれったく感じます。それでも読み進めると、**世界観の奥深さや伸びていく画力**が見えてきて、試し読みでやめずにいてよかったと思えます。
- 乱歩や金田一を思わせる、日本のミステリーらしい空気をまとった力作。名探偵こそ出てこないが、**少年たちが町の謎と失われた過去を解き明かしていく**。散りばめられた謎は、本物のミステリーの手ざわり。

## 悪い所

- 人の話は聞かないのに、やたら行動的。**謎の正義感で突っ走る主人公**にイライラしすぎて、読むのがつらい。ただ、町の謎や主人公だけが頭痛に襲われる理由、父親が何を知っているのかは気になるだけに惜しい。
- ホラーには、逃げ場のない所へなぜか逃げ込んだり、車のエンジンがかからなかったりするお約束があります。ただ、**読者が許せるお約束にも限度がある**と、この作品を読むとよくわかります。
- 死んだはずの人物が脈絡もなく生き返り、主人公たちを守る。ただ思い入れがないので熱くなれない。使い方も効果もわからない道具が突然効力を発揮するたびに、**都合のよすぎる展開**を冷めた目で眺めるだけになる。
- 化け物の仕組みや、つかみの雰囲気はいい。ただ、夕方6時から外に出られないうえ、家にいても安全とは限らない町で、暮らしが成り立つとは思えない。**設定の土台に無理がある**のが気になる。
- 中盤以降はグロテスクな描写が目立ち、ただ気持ち悪いだけの話になっていくのが残念です。何ひとつ解決しないまま話ばかり大きくなるので、**広げた風呂敷を納得いく形でたためるのか**とモヤモヤします。
