レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
GoodMorningティーチャー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
GoodMorningティーチャー
完結著者: 重野なおき
連載: まんがくらぶオリジナル/まんがライフ
評価: 7.8/10
あらすじ
朝いちばんに校門をくぐるのが信条の熱血教師と、遅刻と居眠りの常習犯なのになぜか憎めない英語教師。ふたりが受け持つクラスには、先生に片思いしている剣道少女、何でも知っているくせに斜に構えた秀才、サボりの常連なのに絵とスポーツは一流の問題児が揃っています。四コマの中で毎日がにぎやかに回り、怒鳴り声も告げ口も片思いも、ぜんぶ笑い話に変わっていきます。そうして笑っているうちに季節は巡り、やがて生徒たちは進級して、それぞれの進路と向き合いはじめます。冷めた顔をしていた子が変わり、隣の席どうしだった子が手をつなぎ、最後には卒業式がやってくる。教室の笑い声がそのまま青春になっていく、十年越しの学園群像劇!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 限られたコマ数でもキャラが立った群像劇が好きで、大勢のわちゃわちゃした掛け合いをずっと眺めていたい人
- 笑いながら読んでいるうちに、気づけば登場人物が大人になっている物語にぐっとくる人
- 名前のあるキャラクターが大勢入り乱れるにぎやかさが好きで、狭い人間関係のドラマよりスケールの大きな群像劇を好む人
向いていない人
- 季節が巡るだけで話が進まない日常ものが苦手で、序盤からストーリーが大きく動く展開をすぐに求める人
- 連載当時の流行りをもとにしたギャグにぴんと来ず、今の感覚で笑えるネタばかりを探している人
- 絵の完成度を重んじて読むほうで、描き手が育っていく途中の線の粗さが引っかかってしまう人
良い感想・レビュー
- クールぶっていた生徒が失恋をきっかけに変わり、熱血教師へ素直に礼を言う場面で胸が詰まった。笑い話の裏で生徒が少しずつ大人になっていく流れを、四コマの積み重ねだけで見せてくる。
- 熱血教師と遅刻ばかりの英語教師、そこに濃い生徒たちが入り乱れて、誰が主役なのか分からなくなるほど賑やかです。全員に見せ場が回ってくる群像コメディなので、長く読んでも飽きません。
- 名前のあるキャラクターの数がとにかく多くて、最初は覚えきれなかった。大勢のキャラが入り乱れるわちゃわちゃした空気感に慣れてくると、逆にこの人数の多さが心地よくなった。
- 毎朝一番の登校を信条にする先生も、殴られ役に回る男子も、みんなどこか憎めません。高校なのに校庭にジャングルジムがある緩さまで含めて、肩の力を抜いて軽快に読み進められる学園ギャグでした。
- 進路の話が出てきたあたりから、止まっていたはずの時間が動き出すのを感じた。それでも副担任はマイペースなままで、日常のおかしさと巣立ちの寂しさが同時に来るのがたまらない。
悪い感想・レビュー
- 季節が巡るばかりで学年の上がらない時期が長く、この作者は時間が進まない日常ものばかりを描く人だと決めつけて、ほかの作品まで避けていた時期があります。もったいないことをしました。
- 女子生徒の身体測定の数値がどう見てもアイドルの設定で、現実の高校生から離れすぎている。男性向け四コマらしい都合のよさが急に顔を出す場面では、さすがに白けた。
- 最終回まで読んで、本編より巻末のおまけの方が笑えたと思ってしまいました。遅刻常習の英語教師との別れは寂しいのに主人公には何も感じず、主役より脇のほうが立ってしまうもどかしさが残ります。
- 初期の絵はまだこなれていなくて、線も表情も硬い。ネタ自体は最初から立っているだけに、描き手が育つ途中の粗さが読みはじめのうちはどうしても目についた。
- 連載が長い分、ギャグの下敷きになっている流行りものが今では通じにくい。当時の流行りを知らないと笑いどころが拾えないネタがちらほら混じるのは、後から読む側にはちょっとつらい。
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