# ふたつのスピカ

## 基本情報

- 著者: 柳沼行
- 連載: 月刊コミックフラッパー
- ジャンル: 青年漫画、青春、SF、学園
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年08月11日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/cc0411ec-b50b-4c65-bfc7-dd00c5be129a

## あらすじ

打ち上げられたロケットが街に落ちた日から、この物語は始まる。母を奪われた少女の前に現れたのは、あの日の乗組員だという幽霊。ライオンの被り物をした彼だけが、宇宙の広さときれいさを話してくれた。やがて少女は宇宙飛行士を育てる学校へ進み、同じ夢を持つ仲間と出会う。厳しい訓練、事故を忘れない街の目、大人たちの思惑。ぶつかりながら距離を縮めた五人を、避けようのない別れが待つ。柔らかい絵と、まっすぐすぎる言葉。夢はいつのまにか一人のものではなくなり、託されたぶんだけ重くなっていく。読み終えたあとも静かに残りつづける、空へのカウントダウン！

## この漫画を読むのに向いている人

- 厳しい訓練とつらい別れを重ねながら**夢に手を伸ばしていく青春**を、腰を据えてじっくり追いかけたい人
- まっすぐすぎる言葉と丁寧な感情の描き方で、**静かに涙腺をゆるめてくる物語**をゆっくり味わいたい人
- 現実的で過酷な夢の話に**ほんの少しの不思議が溶けている読み心地**を、素直に楽しみたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 大切な人を失う場面が何度も続くのがつらく、**明るい気持ちのまま読み終えられる話**を選びたい人
- 張られた伏線がすべて片づいて、**最後まできっちり説明される結末**でないと落ち着かない人
- 絵の描き込みや設定の細かさを重く見ていて、**素朴な線と大まかな科学考証**が気になってしまう人

## 良い所

- 厳しい訓練でぶつかりながら、五人の距離が少しずつ縮んでいく流れが好きだ。**夢を分け合う仲間の増え方**が丁寧で、出会いも別れも全部この五人のものだと思えてくる。
- 登場人物の言葉があまりにまっすぐで、読みながら何度も自然に涙がこぼれました。**苦しいほど一途な宇宙への憧れ**が伝わってきて、私はただ静かに彼らの側にいたくなります。
- 過酷で現実的な夢の話に、被り物の幽霊という不思議な存在が違和感なく溶けている。**現実と幻がにじむ手触り**に引き込まれて、読み始めてすぐ涙腺が緩みっぱなしだった。
- 夢が破れても、叶わない約束でも、明日をまっすぐ見続ける姿に心を打たれます。**そばにいてくれる人がいる強さ**が描かれていて、私も頑張らなきゃと背中を押されました。
- 柔らかい絵柄なのに、台詞と情景から感情がまっすぐ届いてくるのがうれしい。**ページを開いた瞬間に目に入る一枚絵**がどれも好きで、何度も同じ場面に戻ってしまう。

## 悪い所

- 夢に向かう尊さには感動したのに、**キャラをふわっと死なせすぎる進め方**が最後まで好きになれなかった。ここまでの過程が過酷すぎて、私はもう一度読み返す気になれない。
- 試験の話までは面白かったのに、終わりがするっと過ぎていって消化不良だった。**回収されないまま残る伏線**もいくつかあって、俺はきれいにまとまった分だけ物足りない。
- 単行本の後半にちょこちょこ読み切りが挟まるせいで、本編の流れが途切れてしまう。**テンポを止める巻末の寄り道**が気になり、私は続きに集中しづらかった。
- 大切な友が死んでも取り乱さず、ぽかんとした後にひっそり泣くだけの反応が薄く感じた。**ふわっと軽い命の扱い**が引っかかり、泣かせるためだけの展開に見えてしまう。
- 絵は飾り気がなくて優しいけれど、正直それだけで手に取る人は少ないと思います。**好みがはっきり分かれる素朴な線**に加え宇宙まわりの設定も粗く、私は途中でつっこみたくなりました。
