# 無限の住人

## 基本情報

- 著者: 沙村広明
- 連載: 月刊アフタヌーン
- ジャンル: 時代劇、剣戟、アクション
- 評価: 9.4/10
- 最終更新日: 2026年04月26日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/cef00ac3-2d5b-40d1-87de-fbff96a06bf5

## あらすじ

両親を「逸刀流」に惨殺された少女・凜は、不老不死の体を持つ「百人斬り」の剣客・卍を雇い、復讐の旅に出る。しかし、逸刀流当主・天津影久が掲げる理想と、襲いくる異形の刺客たちの生き様に、凜の心は揺れ動く。沙村広明が圧倒的画力で描く、残酷で美しいネオ時代劇の金字塔！

## この漫画を読むのに向いている人

- 鮮血や損傷さえも美として昇華する、**圧倒的な画力と独自の美学**を持つ劇画に圧倒されたい人
- 復讐を誓う者の冷徹さとその奥に宿る不器用な優しさ、**魂で繋がっていく二人の関係**に心を揺さぶられたい人
- 複雑な勢力争いの中で、**各キャラクターが抱える業や過去**がバトルを通じて明かされる時代劇が好きな人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 手足が飛んだり生理的な嫌悪感を覚えるほどの、**凄惨で容赦ない残虐描写**に耐性がない人
- 三つ巴や四つ巴の**複雑な勢力争いが同時進行**するため、間を空けて読むと内容を見失いやすい人
- スタイリッシュで爽快感のある、**テンポよく気持ちよく読み進められる娯楽的な時代劇**を好む人

## 良い所

- **沙村広明先生の、神がかった圧倒的な画力**に全ページ圧倒されました！筆致の鋭さと、浮世絵のような構図の美しさ。特に、飛び散る鮮血や損壊する肉体さえも芸術的に見せてしまう表現力は、唯一無二の衝撃です。
- 卍と凜の、**「契約」から始まり、次第に魂で繋がっていく関係性**が本当に尊いです。凜の未熟ゆえの葛藤と、それを突き放しながらも見守る卍の不器用な優しさに、復讐劇の中の一筋の光を感じて何度も泣きました。
- 敵役である**逸刀流の天津影久が、単なる悪党ではない「己の正義」を持つ男**として描かれているのが素晴らしい。正解のない価値観のぶつかり合いに、読み手としても「何が正しいのか」を深く考えさせられました。
- **独創的すぎる武器と、それを使った予測不能な殺陣の描写**に、男としての本能的な興奮を抑えきれませんでした！時代考証を超越したパンクな世界観が、この作品を唯一無二の「ネオ時代劇」に昇華させています。
- 30巻という長い旅路の果て、**あの完璧すぎるラストシーン**を読み終えた時、しばらく本を閉じて放心してしまいました。復讐の果てに何が残るのか。その答えを、これほどまでに美しく提示した作品は他にありません。

## 悪い所

- **残虐描写やグロテスクなシーンが極めて容赦ない**ため、耐性がない人には本気で吐き気を催すレベルの内容かもしれません。手足が飛ぶのは当たり前、さらに生理的な嫌悪感を誘う描写も多いので、覚悟が必要です。
- 物語の構成が非常に複雑で、**三つ巴、四つ巴の勢力争いが同時進行する**ため、間を空けて読むと「この人は今どこの勢力だっけ？」と混乱してしまいます。一気に、集中して読み通さないと全貌を把握するのが大変です。
- **主人公・凜の甘さや、危機感のなさにイライラしてしまう**場面がありました。復讐を誓いながらも迷い続け、時に卍を窮地に追い込む彼女の行動に、もっと覚悟を決めて！と説教したくなる読者もいるかもしれません。
- 中盤、**物語のテンポが少し停滞するエピソード（加賀編など）**があり、メインの決着を早く見たい自分には少し長く感じられました。心理描写は深いのですが、もう少しサクサク進んでほしい時期もありました。
- **セリフ回しがかなり独特で哲学的、かつハードボイルド**なため、流し読みをすると物語の意図を取りこぼしてしまいがちです。じっくりと、言葉の裏側を読み解く必要があるため、気軽な娯楽として読むには少し重いです。
