# 天牌

## 基本情報

- 著者: 来賀友志、嶺岸信明
- 連載: 週刊漫画ゴラク
- ジャンル: 青年漫画、劇画・サスペンス、麻雀
- 評価: 8.5/10
- 最終更新日: 2026年08月11日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/cfd7b40b-7f96-4fad-80c8-be45c4c5bc0d

## あらすじ

名門大学をあっさり辞めた沖本瞬が、自分の麻雀がどこまで通用するのかを確かめに、新宿の雀荘へ飛び込んでいく。麻雀職人と呼ばれる黒沢と出会ってから、瞬の座る卓は学生の遊びから遠く離れていく。学生の大会で始まった物語が、ヤクザ組織の代打ち抗争へ、さらに裏社会の大金が動く代理戦争へと転がり落ちていく。命を張った勝負のなかで、負けも仲間の死も飲み込みながら、瞬は打ち続ける。ここに出てくる打ち手は誰もが、麻雀の腕と引き換えに何かを失っている。その切なさと情念が、一打ごとににじんでくる。牌の音だけが鳴る卓で男たちが魂を削り合う、常軌を逸した闘牌劇！

## この漫画を読むのに向いている人

- 確率や効率より、**流れと気迫でねじ伏せる勝負**が好きで、劇画のこってりした熱にどっぷり浸かりたい人
- **腕と引き換えに何かを失った打ち手**ばかりが集まる卓が好きで、勝負師の生き様をじっくり追いかけたい人
- 巻数の多さを苦にせず、**熱量が落ちないまま続く長期連載**を、時間をかけて味わい尽くしたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 漫画で**現実の麻雀に効く戦術**を身につけたくて、理屈の通った打牌の説明を求めている人
- 裏社会の暴力沙汰や、**負けた者が落ちぶれていく残酷さ**を延々と見せられるのがしんどい人
- 役もルールもまだ知らないまま、**さらっと読める麻雀もの**から気軽に入りたいと思っている人

## 良い所

- 決勝戦で鳥肌が立った。決着のつき方まで含めてドラマが濃すぎる。牌を一枚捨てるたびに卓の空気が変わっていく緊張感に、すっかり飲まれてしまった。**一打の重み**がここまで伝わる麻雀漫画は他に知らない。
- 読めば読むほど**オカルトに染まっていく**自分が怖い。流れだの気迫だので勝負が決まってたまるかと思っていたのに、いつのまにか信じている。とんでもない麻雀漫画に手を出してしまった。
- 出てくる打ち手はひと癖もふた癖もあって、勝負の世界の匂いが濃いです。揉まれながら伸びていく主人公の姿もいいですね。**牌の音が生き様を鳴らす卓**に、何度も胸が熱くなりました。
- 指先が牌を砕きそうな気迫と、負けた者が落ちていく壮絶さ。この振れ幅にやられました。**腕と引き換えに何かを失った男たち**ばかりが集まってくるので、読むたび切なくなります。
- 黒沢の言葉がいちいち格好よくて痺れる。24時間のうち25時間は麻雀のことを考えている、なんて台詞を真顔で吐く連中だ。この**男の美学**にはもう参るしかない。

## 悪い所

- とにかく長い。どこまで読んだか分からなくなるし、似たような代打ち勝負が続くとダレる時期もある。この**手を出しにくさ**のせいで新しく読み始める人が減っているなら、もったいない話だ。
- 流れだのツモの引きだのが強すぎて、現実の麻雀とはまるで別物だ。デジタル寄りの打ち方に慣れた身には**理屈の通らない打牌**が続いて、何度も首をかしげた。戦術の参考にはならない。
- 登場人物が増えすぎて誰が誰だか分からなくなる。しかも初期からいた愛着のあるキャラが**次々に死ぬか消えていく**ものだから、気持ちの持っていかれ方がきつい。あれはこたえた。
- 勝負が始まると周りの人間が完全に止まって、テンポがぐっと落ちます。決戦が延々と続いてなかなか決着しないのがもどかしい。この**引き延ばされる決着**にはじりじりさせられました。
- 裏社会の暴力描写が濃くて、負けた側の落ちぶれ方も見ていて痛々しいです。明るい競技麻雀を思い描いていた俺には、この**殺伐とした空気**がこたえました。かなり人を選ぶ作品です。
