# アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり

## 基本情報

- 著者: 荒井ママレ、富野浩充
- 連載: 月刊コミックゼノン
- ジャンル: お仕事、医療、青年マンガ
- 評価: 8.4/10
- 最終更新日: 2026年08月01日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/d3b0ff71-b1f0-49f1-899b-ce7e2687735d

## あらすじ

医師でも看護師でもない。処方箋の向こうにいる患者の毎日を、薬という一点から守り抜く人たちがいる。総合病院の薬剤部で働くキャリア2年目の葵みどりは、患者のちょっとした変化や言い出せない悩みに気づいてしまう。処方の疑問を医師に問い返し、飲み方ひとつを一緒に考え、時に「お節介だ」と煙たがられながらも患者の前に立ち続ける。喘息、糖尿病、終末期の在宅医療、市販薬への依存。無愛想な上司や効率重視の後輩に囲まれ、ぶつかりながらも、みどりは薬剤師にできることを探し続ける。現場が抱える問題は軽くないのに、読み終えるとなぜか背筋が伸びる。褒められない裏方の仕事に、こんな熱があったのかと知る労働讃歌！

## この漫画を読むのに向いている人

- 医師や看護師の陰に隠れがちな**医療の裏方の仕事**を、働く人の目線からのぞいてみたい人
- 患者と真剣に向き合う姿を見て、**自分の仕事の意味**を考え直したくなる物語を探している人
- 薬の飲み合わせや副作用など、**暮らしにそのまま効いてくる知識**を物語を読みながら拾いたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 努力が仕事にも恋にもきれいに実っていく**予定調和な運びかた**には、どうしてものれない人
- 薬への依存や終末期の医療といった、**気持ちが沈む題材の連なり**を避けて、明るい読み心地を求める人
- チーム全体の効率や役割分担を大事にしていて、**一人で走りすぎる主人公**をもどかしく感じる人

## 良い所

- 医師のように頼られず看護師のように親しまれもしない、そんな**縁の下の力持ち**の仕事をここまで丁寧に見せてくれるとは思いませんでした。薬剤師さんへのありがたみが変わりました。
- 医療ものなのにシリアスに振り切らず、かといって突飛にもなりません。この**いい塩梅**の距離感が私には合っていて、患者と真剣に向き合う姿は職種を問わず刺さります。
- 人の体の中に入るものを預かる仕事は、想像していたよりずっと重い。**薬を扱う責任の重さ**がじわじわ効いてきて、読み終わる頃には働くことへの見方が変わっていた。
- 抗ヒスタミン剤で集中力が落ちる話など、知らずに損していた薬の知識をいくつも拾えます。**冷静な顔の裏に熱を隠した上司**の葛藤が見えてくる話も好きです。
- 入院中に薬の説明へ来てくれた人の顔をふと思い出した。医師や看護師のほかにも**治療を相談できる相手がいる心強さ**を、この作品で初めて言葉にできた気がする。

## 悪い所

- 頑張っていれば仕事も恋もうまくいくという流れが強くなり、途中で読むのをやめてしまった。朝ドラのように**なんでも丸くおさまる空気**が、どうにも肌に合わない。
- 主人公を持ち上げるために、やたら意地悪な医師や怠けている医師が繰り返し出てきます。この**わかりやすい対比の作り方**だけはどうしても好きになれません。
- 読み進めるほど内容が専門的になり、扱う話もどんどん暗くなります。薬への依存や終末医療が続き、**気楽に読めなくなる重さ**が私にはこたえました。初期の軽さを期待するとつらいです。
- 現役の薬剤師目線だと、主人公が**業務の線引きを越えて出張りすぎ**に見える。多忙な現場で患者一人にあれだけ時間を割くのは難しいと、読みながら感じてしまった。
- 理想に燃えるあまり、チーム医療の効率や周りの負担が置き去りに見える展開があります。**周囲との足並み**という点で引っかかる場面が、私にはいくつもありました。
