# アルカサル－王城－

## 基本情報

- 著者: 青池保子
- 連載: 別冊ビバプリンセス、月刊プリンセス、プリンセスGOLD
- ジャンル: 少女漫画、歴史
- 評価: 8.8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年11月01日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/d3b6d908-1bc7-4e6a-975b-172ba1b49455

## あらすじ

14世紀、戦乱の続くイベリア半島。カスティリア王の嫡男ドン・ペドロは、愛妾に溺れる父に疎まれ、田舎で母と寂しい少年時代を送る。父の急死で15歳にして王位につくが、はじめは宰相や母に操られるお飾りの王だった。貴族と母の裏切りで幽閉されたのち、敵の内紛の隙をついて力を取り戻したペドロは、裏切りを決して許さない王へと変わっていく。だが王座を狙う異母兄エンリケが反乱を重ね、フランスやイングランドの思惑まで絡んで国は泥沼の内戦へ。最愛のマリアを失い、暗殺や家臣の離反に追われながらも、ペドロは王として戦い抜こうとする。砂ぼこりと灼けつく太陽の下、愛と憎しみに揺れる王の生涯をたどる大河ロマン！

## この漫画を読むのに向いている人

- 中世ヨーロッパの中でも**あまり描かれない国の歴史**を、乾いた風土の空気ごと味わいたい人
- 歴史物が苦手でも、**史実に寄せた重厚な歴史漫画**を愛憎のからむ濃い物語として楽しみたい人
- 強く苛烈な王の生き方を、**緻密に描き込まれた絵と物語**で小説を読むようにじっくり追いたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 物語の最後までじっくり描かれていてほしいタイプで、**終盤が駆け足になる展開**に物足りなさを感じやすい人
- **字が多く教科書のような読み味**の漫画だと疲れてしまい、軽くさっと読める作品を選びたい人
- 主人公であっても**浮気ぐせのある男性**には気持ちを寄せにくく、女性関係の描き方が引っかかる人

## 良い所

- あまり描かれない中世スペインを、**愛憎と欲に振り回されて動く歴史**として描き切っています。風土の描き込みも細かく、砂ぼこりや灼けつく太陽、木陰の安らぎまで伝わってきます。
- 政治に口を出す若い王を黙らせようと女性をあてがったら、本気で惚れ込み、**愛する人を王妃にするため逆に張り切ってしまう**ドン・ペドロが面白い。歴史物もおじさんだらけの漫画も苦手なのに、楽しく読めた。
- 見方が一方に偏っているかもしれないけれど、主人公がドン・ペドロなのだからそれでいい、これはロマンだと思える。緻密に描き込まれた絵と物語は、**まさに絵で読む小説**だ。
- 冒頭からほかとは違います。インパクトの強い台詞と美しい絵ですぐ作品に入り込めました。一見はなやかな祝いの席なのに、**王宮のあちこちに小さなヒビが見えています**。この先の展開が気になります。
- 史実にかなり寄せながら、人物はしっかり作り込まれていて、重厚なのにめちゃくちゃ面白い。**精力的で苛烈、まっすぐで強すぎる王**なのがいい。ただ、その強さがまわりの人を幸せにするとは限らない。

## 悪い所

- 出版社側の都合なのか、**中盤からラストまでが駆け足のダイジェスト版のよう**になっていて、そこがとても惜しい。それでも、読む価値のある作品だとは思う。
- 史実の人物なので結末は知っていても、**主人公の最期はあっけなさすぎて**、消化不良な感じが残りました。ただ、長い休載を乗り越えて最後まで描いてくれたことには感謝しかありません。
- **教科書を読んでいるような感覚**が少しあって、読み終えるまでに時間がかかりました。結末がわかっていたので、なかなか手に取れずにいましたが、読んでみれば満足できました。
- とにかく**字が多くて読むと疲れます**。ストーリー運びはさすがベテランですが、絵柄はどうにも苦手でした。特に子どもが大人と同じ頭身で描かれていて、かわいく見えないのが残念です。
- ドン・ペドロの**浮気ぐせだけはいただけません**。心から愛しているのは本妻だけと言われても、浮気した本人が言うなと突っ込みたくなります。庶子までいるのだから、なおさらです。
