# 軍人婿さんと大根嫁さん

## 基本情報

- 著者: コマｋｏｍａ
- 連載: COMIC FUZ
- ジャンル: 恋愛・ラブストーリー、ヒューマンドラマ、時代・歴史、日常・ほのぼの
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年08月27日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/d483e13b-cfb3-4853-9a30-46d6fd48b023

## あらすじ

畑で大根を抜いていた十七歳の花のもとに、見上げるほど大きな軍服の男が立っていた。婚礼の日取りを読み違えて一か月半も早く着いてしまった、陸軍中尉の誉である。花は自分が嫁ぐことすら聞かされていなかった。それでも父の一声で、出会って三時間後には祝言が済んでしまう。口数の少ない誉と、明るく働き者の花。ちぐはぐに始まった二人は、手紙と短い帰省を重ねながら、ゆっくりと相手の輪郭をなぞっていく。やがて花は生まれ育った村を出て、誉の待つ街へ向かう。煮物をひと口食べた誉が「うまい」と言うだけで涙ぐんでしまう、そんな小さな場面が積み上がっていく。戦争の影が忍び寄る時代に、どうか幸せが続いてほしいと祈りながら読む夫婦の記録！

## この漫画を読むのに向いている人

- 派手な事件が起きなくても、**言葉少なに近づいていく夫婦の距離感**をゆっくり味わっていられる人
- 少し昔の農村や街の暮らしぶりが**細かく描き込まれた絵**を、隅のほうまで眺めるのが好きな人
- くすくす笑って読んでいたのに、**戦時下の影**にふと胸が締めつけられる、その落差ごと味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **一冊あたりの読みごたえ**を何より重視していて、腰を据えてまとめ読みしたいタイプの人
- 時代考証の正確さを大事にしていて、**史実に厳密な戦前もの**としてじっくり読み込みたい人
- **やわらかくデフォルメの効いた絵柄**が少し苦手で、まず絵の好みから作品を選ぶタイプの人

## 良い所

- 何千冊と漫画を読んできましたが、**余白と表情だけで心をつかむ描き方**にやられました。ページをめくるのがもったいない。紙でも手元に置いておきたい一冊です。
- 腕によりをかけた里芋の煮物に誉さんが「うまい」と一言。それだけでじわっと涙ぐむ花ちゃんの顔が忘れられない。**不器用なまま近づいていく二人**が、ただただ愛おしかった。
- コミカルな絵柄なのに、時代の空気や誉さんの生い立ちが細かく描き込まれている。楽しくてほっこりするだけじゃなく、**祈るような気持ち**で先を読んでしまう。
- 男女で争う話ばかり目にして疲れていたとき、この作品に出会いました。朴念仁だけど優しい婿さんと純朴な嫁さん。**人っていいなと思わせてくれる語り口**に救われます。
- 一話一話は短いのに、笑いも切なさもぎゅっと詰まっている。**明るい嫁さんとよく出来た家族**の温かさに引き寄せられて、気づけば何度も読み返すお気に入りになった。

## 悪い所

- 面白いのは間違いないのだけれど、**百十ページで千百円という薄さ**にはさすがに手が止まりました。中身に不満はないぶん、値段のところだけ引っかかります。
- 田舎ののんびりした暮らしとよく合っていて、読んでいるあいだはずっと楽しかった。ただ**一冊の分量**がもの足りない。もっと長く二人の暮らしぶりを見ていたかった。
- 最初は実話かモデルがいるのかと思ったが、読み進めるとどうも違う。**どこまで史実に沿っているのか微妙な線**で、深く考えずに眺めるのが正解だと割り切った。
- 電子書籍のポイントが高くて、買うかどうかずいぶん悩みました。読み返すほどに納得はしていますが、**最初のひと押しの重さ**は正直あります。手が伸びにくい値段です。
- 絵は好みではありませんでした。話が良かったので読み返すうちに気にならなくなりましたが、**画風で入口をふさがれる人**はいると思います。タイトルも損をしている気がします。
