# パンプキン・シザーズ

## 基本情報

- 著者: 岩永亮太郎
- 連載: 月刊少年マガジン、マガジンGREAT
- ジャンル: バトルアクション、人間ドラマ、架空戦記
- 評価: 8.3/10
- 最終更新日: 2026年11月01日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/d4c940d0-6f4f-4ada-89e6-5293d620c894

## あらすじ

長い大戦が停戦を迎えて3年。帝国には飢えや疫病、野盗に変わった元兵士があふれていた。国民の不満をそらすために作られた陸軍情報部第3課は、名ばかりの復興部隊。それでも貴族の務めを信じるアリス少尉は、社会を覆う嘘と腐敗の分厚い皮を切り裂くという思いを込めて、部隊を「パンプキン・シザーズ」と名づける。そこへ加わったのが、記録から消された、戦車を相手にする秘密部隊の生き残りオーランド伍長。ふだんは気弱な大男が、青いランタンを灯した瞬間、生身で戦車に挑む。汚職にまみれた貴族への襲撃、国境の街の支配と人身売買、帝都を揺るがすテロ。人の手が生んだ戦災とぶつかるたび、正義とは何かという問いが重くのしかかる。答えの見えない戦後を、傷だらけで足掻き続ける者たちの戦記！

## この漫画を読むのに向いている人

- 派手な戦争そのものより、**戦争が終わったあとに残る傷と復興**を描く物語を読んでみたい人
- **善悪では割り切れない人間たち**がぶつかり合う、重みのあるドラマや胸に刺さる台詞が好きな人
- シリアスな話のなかに**ほのぼの回やギャグがほどよく挟まる**作品を、時間をかけてじっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 思想や理屈を語る長い会話より、**テンポのいいアクションバトル**でどんどん話が進む漫画を求める人
- シリアスな場面とコミカルな場面で**絵柄の落差が大きい**作風だと、物語に入り込みにくくなる人
- **下ネタや色っぽい描写**が苦手で、シリアスな物語にそうした場面が混ざると冷めてしまう人

## 良い所

- 死の商人とつながる役人に、もっと不気味なマッドドクター。筋はよくある話でも、**戦後の復興という舞台が目新しい**ので新鮮に読める。ほのぼの回やギャグも挟まり、殺伐としすぎないところがいい。
- 伍長の過去が少しずつ明かされるにつれ、心の中も変わっていく。課どうしの小競り合いや謎の機関も絡んで、飽きずに引き込まれた。**隊長が部隊名に込めた意味を語る場面**は鳥肌もの。
- ひたすら会話劇が続くのに、**胸にグッとくるセリフ**があちこちに散りばめられています。情報をどう扱うかという話は、今の時代を生きる人にこそ届くはずです。
- セリフの一つ一つ、キャラの一人ひとりがよく動いていて、隅から隅まで目が離せない。一冊にここまで時間をかけて読む漫画はほかにないし、**巻を重ねてもダレない構成**がうまい！
- 支配する側とされる側、軍人と民間人、敵と味方。**善と悪では割り切れない人たち**が、戦後を生きるために本気で意思をぶつけ合います。だからこそ熱い台詞が胸に迫ってくるのでしょう。

## 悪い所

- 説教くさいセリフばかりで、うんざりしてしまう。このジャンルはアクションで見せてほしいのに、**理屈をこねる場面ばかりで話が動かない**。この作品ならではの見せ場で勝負してほしかった。
- 最初はバトルが中心だったのに、話が進むにつれて**思想を語る方向へ重心が移っていく**。そのぶんテンポは悪くなりがち。じっくり進む展開を楽しめるかどうかで、好みが分かれそう。
- ランタンを灯したあとの伍長の絵はすごく好きなのに、ほかの場面との絵柄の落差がどうしても気になります。伍長の目は劇画風なのに、**ほかのキャラが全部モブ顔に見えてしまう**んですよね。
- それぞれの思惑が入り組んでいく展開にはワクワクする。ただ、**エロや下ネタの描写には引いてしまう**ことが多い。「うわっ……」となるのはなぜなのか、いまだに謎。
- 人の手が生んだ戦災を扱う回は、展開がややマンネリ気味で残念。手紙の大切さが伝わってくる、ちょっといい話ではあるものの、**事件の規模が小さくて地味**に感じました。
