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ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

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著者: 荒木飛呂彦

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ファンタジーバトルアクション冒険ギャング

評価: 9.4/10

あらすじ

2001年、イタリア。DIOの息子でありながらジョースターの血を引く少年、ジョルノ・ジョバァーナ。ギャングスターに憧れる彼が、ブチャラティ率いるチームと共に、組織のトップを倒すべく過酷な運命に立ち向かう。裏切り、犠牲、および「覚悟」が試される、黄金の第5部!

良い所

  • ブチャラティという「理想のリーダー」像を体現したような男の生き様に、最初から最後まで心を掴まれっぱなしでした。部下を想い、運命を受け入れる彼の「覚悟」には、大人の格好良さの全てが詰まっています。
  • ジョルノたちのチームにある、「馴れ合いではない、魂の底で繋がった深い信頼関係」の描写が本当に熱いです。誰かの犠牲を無駄にせず、意志を継いで前へ進む姿に、人間の尊厳と美しさを見ました。
  • イタリアを舞台にした、ファッション雑誌のようなスタイリッシュな画風とカラーセンスが、第5部の退廃的で情熱的な空気感と完璧に融合しています。一コマ一コマがアートのように美しく、見惚れてしまいます。
  • 「列車の中」「ヴェネツィアの広場」などの限定された空間での知略バトルが、シリーズの中でも特に洗練されていて、一瞬の判断ミスが死に繋がるというスリルが、バトルの緊張感を極限まで高めています。
  • 「眠れる奴隷」というテーマが、過酷な旅の果てに結実する結末を読んだ時、ただの勝利以上の、人生についての深い教訓を得たような気がしました。運命に抗い、黄金の精神を貫き通した彼らに心からの敬意を。

悪い所

  • 最終決戦において登場する「矢」を巡る戦いのルールや、スタンド能力の変化が非常に難解で、一度読んだだけでは何が起きているのか正確に理解しきれない、という混乱を招いてしまう場面がありました。
  • 主人公のジョルノが、常に冷静沈着で感情をあまり表に出さないキャラクターであるため、これまでのジョジョ主人公のような熱い情動を期待していると、少し心の距離を感じてしまう時期があるかもしれません。
  • 物語の最後を締めくくるエピソードの配置が非常に特殊で、人によっては「せっかくの盛り上がりが中断された」と感じたり、時系列の理解に少し戸惑いを感じてしまったりする可能性がある構成です。
  • 組織のトップ(ボボス)の正体が明かされるまでの引き延ばしが、少し長く感じられることがあり、もっと早く直接対決が見たい!とじれったい思いをすることがありました。ミステリアスではあるのですが。
  • チームメンバーたちの過去や末路が、あまりに非情で救いがないように見える回があり、彼らを愛着を持って見守っていたファンにとっては、精神的にかなり削られる過酷な読書体験になる覚悟が必要です。

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