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ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド

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著者: 荒木飛呂彦

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ファンタジーホラーバトルアクション

評価: 9.4/10

あらすじ

19世紀のイギリス。紳士の息子ジョナサン・ジョースターと、貧民街から養子としてやってきたディオ・ブランドー。石仮面が呼び覚ます邪悪な力、波紋の呼吸、および数世代にわたる奇妙な因縁。荒木飛呂彦が放つ、すべての伝説の始まりとなった「人間賛歌」の物語!

良い所

  • 「勇気とは、恐怖を知ること。恐怖を我がものとすることだ」という「人間賛歌」という確固たるテーマが、物語の根底に力強く流れていて、読み終えた後は魂が熱くなるような圧倒的な感動に包まれました。
  • ジョナサンという真っ直ぐすぎて不器用なほどの紳士の生き様と、ディオという絶対的な悪の対比が完璧です。二人のぶつかり合いが、理屈を超えた「運命」の力として描き出される様には、唯一無二の凄みを感じました。
  • 荒木先生の独特すぎるセリフ回しと、彫刻のような重厚な筆致が、19世紀イギリスのゴシックな雰囲気と最高にマッチしています。後のスタンドバトルとは違う、肉体と精神の限界に挑む「波紋」の戦いが、今読んでも新鮮です。
  • 脇を固めるスピードワゴンやツェペリさんといった、魅力的な仲間たちとの絆にも何度も泣かされました。彼らの自己犠牲的な献身があったからこそ、ジョナサンの最期がこれほどまでに神聖なものとして昇華されたのだと感じます。
  • あの衝撃的すぎるラストシーンの美しさは、漫画史に残る傑作だと断言できます!勝利でも敗北でもない、愛憎を超えた魂の決着。シリーズの原点にして、最高傑作の一つと呼ぶにふさわしい、完璧な第一部です。

悪い所

  • 連載初期ということもあり、現在の荒木先生の画風と比較するとかなりデッサンが荒いというか、筋肉の描写などが少し過剰に感じられてしまうページがあります。最近のジョジョから遡って読むと、絵柄のギャップに驚くかも。
  • 序盤のジョナサンがいじめられるエピソードがかなり陰湿で、物語が波紋修行などで本格的に盛り上がるまで、少し精神的な辛さを感じる時期がありました。カタルシスを得るまでの助走期間が、人によっては長く感じるかも。
  • 波紋という技術の設定が、現代の視点で見ると少し古臭いというか、超常現象の理屈が強引に見えてしまう場面があるかもしれません。第3部以降の洗練された能力バトルを期待していると、少し毛色が違うと感じる可能性。
  • セリフの密度が非常に高く、独特のフォント使いなども相まって、一ページの情報量に圧倒されて目が滑ってしまうことがたまにありました。じっくりと、言葉の裏側にある熱量を読み解く忍耐力が求められる作品です。
  • 物語が非常にコンパクトにまとまっている分、一部のライバル怪人(屍生人)たちとの戦いが、少しあっさりと片付けられてしまったように感じる回がありました。もっと彼らとの死闘を長く見ていたかったな、という贅沢な不満。

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