# きょうの猫村さん

## 基本情報

- 著者: ほしよりこ
- ジャンル: 動物、ヒューマンドラマ、コメディ・日常
- 評価: 8.4/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月05日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/df6faf19-7af8-4130-b8da-3ab30bf059f0

## あらすじ

子猫のころに拾ってくれた「ぼっちゃん」と、いつかもう一度暮らしたい。その願いひとつを胸に二本足で歩き、人の言葉まで身につけた白猫の猫村ねこ。家政婦紹介所に飛び込んだねこが送り込まれたのは、立派な構えの奥で家族がばらばらになっている犬神家でした。冷え切った夫婦、鏡ばかり気にする奥様、家に背を向ける中学生の娘。猫村さんはお節介と得意料理で、固く閉じた一人ひとりの気持ちをゆっくりほどいていきます。ときどき爪をとぎ、猫舌に苦戦しながら、それでも今日も台所に立つ。鉛筆の線と手書き文字だけで描かれた、やわらかくて泣ける奉公暮らし！

## この漫画を読むのに向いている人

- 毎日の家事や暮らしのこまごました場面を、**ゆるくておかしい日常もの**として寝る前にゆっくり読みたい人
- 動物が人の言葉を話して働く突飛な設定を、細かい理屈は脇へ置いて**まるごと面白がって読める**人
- ばらばらになった家族の心がゆっくりほどけていく、**急がない人情ドラマ**をじっくり味わいたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 手書きの文字や鉛筆の線を追うのがしんどく、**読みやすく組まれた文字**を大事にしたい人
- 大きな事件や強い展開を求めていて、**ほとんど動かない日常の積み重ね**だけでは物足りない人
- 設定のつじつまをきちんと確かめたくなり、**寸法や理屈の噛み合わなさ**が目についてしまう人

## 良い所

- ぼっちゃんにもう一度会いたい、その一心で言葉まで身につけた猫村さんが愛おしくてたまりません。奉公先のもめ事に首を突っ込んでは騒ぎを大きくするのに、**こじれた家族がほどけていく気配**だけは確かです。
- 鉛筆の線と手書きのセリフに、私は最初なかなか入り込めなかった。家事は完璧なのに**爪とぎの衝動にだけは勝てない猫っぽさ**がおかしくて、いつのまにか毎日の一コマを待つ側になっている。
- 小料理屋の女将に肩入れして、奥様の味方でいなきゃと思いつつ手料理を食べすぎる猫村さんがいい。兄妹の言い争いも教授連中の物言いも**まるごと昭和のにおい**で、英語を習いたがる姿には胸を打たれてしまう。
- 猫が二本足で歩き、言葉まで喋って家事をこなすのに、同じ家の飼い犬はふつうの犬です。**釣り合わなさを誰も突っ込まないおかしさ**にやられました。散歩に行きたいと言い出す場面で、僕も声を出して笑いました。
- 鼻持ちならないと思っていた長男が、筋道を立てて猫村さんをかばう場面で見方が変わった。読み進むほど**奉公先の家族が少しずつ心を許していくところ**がうれしくなる。危機が迫る展開では気が気ではなかった。

## 悪い所

- 走り書きみたいなセリフが頭に入ってこなくて、それだけで疲れてしまった。**手書き文字を目で追うしんどさ**が先に立ち、家政婦ものとしての中身は主人公が猫という一点しか私の中には残らなかった。
- 掃除機を押す猫村さんの大きさが、コマごとにバラバラで定まらない。あの手でおにぎりを握れるとも僕には思えない。**絵の中でだけ通る理屈**が気になりだすと止まらなくなった。
- わら半紙みたいな紙にこの値段かと思いながら、それでもつい買ってしまいます。**紙の手ざわりと値段の釣り合わなさ**はやはり納得しきれませんし、ぼっちゃんとの再会がいつになるのかも見えてきません。
- 穏やかな日々が続くばかりで、事件らしい事件も新しい動きもほとんど起きない。**進んでいるのか止まっているのか分からないペース**のまま話が続き、この物語はどこで終わるのだろう。
- わがままでも気位が高いわけでもなく、猫らしさがどこにあるのかつかめないまま読んだ。**主人公を猫にした理由の薄さ**がひっかかるし、へたうまの絵が内容になじんで見えてくるのも我ながら怖い。
