# サンクチュアリ

## 基本情報

- 著者: 史村翔、池上遼一
- 連載: ビッグコミックスペリオール
- ジャンル: 青年漫画、サスペンス
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年08月05日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/df9303ca-26db-4d4e-8b8b-53f51ff58159

## あらすじ

カンボジアの虐殺地獄を生き延びた二人の少年。帰ってきた日本で待っていたのは、腐りきった政治と社会だった。この国の頂点を、二人で必ず獲る。ジャンケンで表と裏を分け合い、北条彰は極道の道へ、浅見千秋は政治の道へ進む。六本木の弱小組と代議士秘書という底から、二人は同時に階段を駆け上がっていく。北条は金と度胸で全国の組織を束ね、海の向こうの勢力とも渡り合う。浅見は長老たちの醜聞を暴いて地盤を奪い、若手を集めて新党を旗揚げする。行く手をふさぐのは国家権力を動かす政界の黒幕、そして体を蝕む病。命を削って進む男たちが辿り着く、聖域への道！

## この漫画を読むのに向いている人

- 政治の世界と裏社会、**両側から国を変えていく**という大きな筋書きに、腹を据えて付き合ってみたい人
- 損得を抜きにして惚れた相手のために全部を懸ける、**男くさい友情と侠気**にぐっときてしまう人
- 線の太い劇画の絵柄と、**腹の探り合いが続く重い会話**を、一場面ずつ噛みしめて読みたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 物語に現実味を求めるほうで、**とんとん拍子に進む成り上がり**を見ると気持ちが冷めてしまう人
- 昔の作品にありがちな**女性の描き方や強い暴力描写**が引っかかって、そこから先へ進めなくなる人
- 結末で答えをはっきり示してほしく、**急ぎ足でたたむ幕引き**だと納得できないままになる人

## 良い所

- 舞台は九〇年代の前半なのに、何度読み返してもまるで古びない。政治と裏社会が表と裏で噛み合いながら国を変えていく、その**熱のすさまじさ**にやられた。原作者が代表作と胸を張るのも頷ける。
- 最初から最後までドラマがゆるまない。脇を固める武闘派の兄貴分が下卑た感じにならず、**侠気だけで惚れさせてくる**のがすごい。この原作者とこの漫画家だから起きた奇跡だと思う。
- 表と裏の両側から国を変えるという**発想の奇抜さ**にまず引き込まれた。二人の男気と覚悟がかっこよすぎて、そのまま全巻読み切ってしまった。描かれる人物の美しさもたまらない。
- 骨太な話運びと描き込まれた絵ががっちり噛み合っている。腐った政治家や権力者をねじ伏せていく流れが**とにかく爽快**で、男の浪漫がぎっしり詰まった一作になっている。
- この男が頂点に立つところを見てみたい。そう思わされた者たちが、惚れた相手のために己の全部を懸けて生きる。その**惚れ抜いた者の生き様**にぐっときてしまった。

## 悪い所

- 絵の美しさは認めるけれど、**どの顔も主人公に似ていて**誰が誰だか見分けのつかない場面が何度もあった。作画の古さもあって、そこだけは最後まで慣れなかった。
- 極道になった天才が友を首相へ押し上げるために裏で動く。筋書きとしては面白いのに、**さすがに現実離れしすぎ**だと感じてしまい、途中で気持ちが冷めた瞬間もあった。
- 男たちは熱くてかっこいいのに、**女性の扱いが雑**なところが引っかかる。色目で見られるか極端な役どころに寄っていて、執念深く追ってくる女性署員も残念でならない。
- 後半に入ると引き伸ばされている感じが出てきて、抗争と駆け引きの繰り返しが**マンネリに見えてきた**。同じ調子が続く区間は正直きつく、読む手が重くなった。
- 大風呂敷を広げた割に、**終わり方が急ぎ足**で拍子抜けした。二人がどんな国を作りたいのか、最後まではっきり見えてこないまま幕が下りたのも物足りない。
